トレイシー・マグレディがコービーと夏特訓、NBA復帰を目指して
ちょうど1年前にNBAを正式に引退した元得点王のトレイシー・マグレディが、再びリーグへのカムバックを目指して特訓に励んでいるらしい。しかもトレーニングのパートナーは、全盛期にベストシューティングガードの座を争うライバルだったレイカーズのコービー・ブライアントだ。
「コービーと一緒にワークアウトしていた。シェイプアップして、体のコンディションを確認するためだ」
– T.マック
マグレディによると、2人は8月中に週3回のペースで共にトレーニングしていたという。以前コービーは現役時代のマグレディについて「これまでに対戦した中で最も手強いプレーヤーだった」と語っている。
「アイバーソン、アリーナス、カーメロ、デュラント…、タフな選手はたくさんいた。だが僕が最も苦労させられたのはマグレディだ。すべてのスキルと身体能力を持ち合わせていて、そのうえ身長が205cm。彼に対応するのは本当に難しかった」
– コービー
▼Tマック vs. コービー(2001-2011)
同じくTマックも、最もタフなプレーヤーの一人にコービーの名前を挙げている(もう一人はブルース・ボウエン)。
全盛期はリーグ屈指のスコアラーとして大活躍したマグレディだが、キャリア後半から度重なる怪我に苦しめられ、出場時間が大幅に制限された。2012-13シーズンにはNBAで契約先を見つけることができず、海を渡り中国のプロリーグでプレー。その後、2013年プレイオフ開幕直前にサンアントニオ・スパーズと契約を交わしたが、ほとんど試合に出場することなく、シーズン終了と共にNBAからのリタイアを発表した。
引退後、マグレディはプロ野球選手を目指し、米独立プロリーグのシュガーランド・スキーターズに入団。ピッチャーとして合計4試合に先発登板したがあまり成績は振るわず、今年7月で早々と引退している。
YahooSportsによると、マグレディのエージェントはこれまでに少なくとも2チームに話を持ち掛けたそうだが、今のところどのチームも特に関心を示していないという。もしどこかから声がかかったとしても、マグレディは10月に中国でのバスケットボール・ツアーを予定しているため、シーズン前のトレーニングキャンプに参加するのは厳しいとのこと。
もう一度NBAのフロアに立つマグレディの姿を見てみたいが、現役復帰への道はなかなか厳しそうだ。
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ソース:「YahooSports!」