2018NBAオールスターゲームはチームレブロンが勝利
NBAでは現地18日、ステイプルズ・センターで第67回オールスターゲームが開催され、チームレブロンが148-145でチームステフィンに勝利。29得点、10リバウンド、8アシストを記録したチームキャプテンのレブロン・ジェイムスが、キャリア3度目のオールスターMVPに選出された。オールスターMVPを3回以上受賞したのは、オスカー・ロバートソン、マイケル・ジョーダン、シャキール・オニール、ボブ・ペティット、コービー・ブライアントに次いで、レブロンが史上6人目となる。
ドラフトによる東西混合のチーム編成方式が新たに採用され、さらに勝利チームの選手に与えられるボーナスも2倍に増額となった2018年のオールスターゲーム。リーグがイベントの質を少しでも向上させようと動いた甲斐があってか、出場選手たちの心構えも大きく変わったのだろう。ついにオールスターゲームに守備という概念が少し戻ってきた。
今年のオールスターゲームでは、ロブパスを阻止したり、ドライブに対してファウルしたり、ちゃんとボックスアウトしたりと、もちろん公式戦レベルとまではいかないが、両チームとも序盤から普通にディフェンスをプレイ。大接戦となった終盤では、ローポストでのミスマッチにダブルチームを仕掛けたり、アウト・オブ・バウンズの際にビデオ判定を要求したりと、近年のオールスターでは考えられないほど緊迫した展開となり、とても新鮮だった。
またオフェンスでも、例年に比べてタイトな守備を切り崩すために、スクリーンやカットなどオフボールのプレイも多用。オールスターゲームでフレアスクリーンを見るのなんて、いつぶりかわからない。新フォーマットの導入は大成功だったと言える。
▼2018オールスターゲームハイライト
試合は、チーム・ステフィンが大部分でリードを維持し、第4Q残り6分30秒で13点差を奪ったが、そこからチーム・レブロンがカイリー・アービング、ラッセル・ウェストブルック、ポール・ジョージ、ケビン・デュラント、レブロンのラインアップで猛反撃を展開する。
チーム・レブロンは21-9のランで一気に点差を縮めると、残り時間1分30秒にレブロンがジョエル・エンビードの上から同点のスリーに成功。最後の1分間では、チーム・ステフィンのフィールドゴール成功をゼロに抑える鉄壁の守備を見せ、大逆転勝利をものにした。
▼クラッチタイムの攻防
チーム・レブロンはレブロンの他に、ケビン・デュラントが19得点、ポール・ジョージが16得点と、フォワード陣がチームを牽引。アンドレ・ドラモンドとブラッドリー・ビールがそれぞれ14得点を記録した。
敗れたチーム・ステフィンは、デマー・デローザンとデイミアン・リラードがチームハイの21得点、ジョエル・エンビードが19得点をマーク。ステフィン・カリーとジェイムス・ハーデンはそれぞれ二桁得点をあげたが、2人の合計でスリー24本中5本成功とシューティングが不調だった。
終盤の正念場では、明確なリーダーがいるからなのか、チーム・レブロンの方がチームとしてまとまりがあった印象。レブロンはタイムアウトのハドルでもチームメイトたちに指示出しするなど、いつも通りリーダーシップを発揮していた。一方のチーム・ステフィンは、クラッチタイムにどこを軸にして攻めるべきか少し曖昧になり、オフェンスのテンポが悪くなってしまった気がする。
とにかく今年のオールスターゲームは、レブロンが一番楽しそうにしていた。
バトラーは出場せず
なおアクティブプレイヤーとしてベンチ入りしていたジミー・バトラーは、1度もフロアに立たなかった。試合後のインタビューによれば、「休息が必要だった」とのことだ。
ボックススコア:「NBA」