ユニフォームの裾とアダムスのフルコートパスでサンダーが劇的な逆転勝利
オクラホマシティ・サンダーが絶体絶命の状況から奇跡的な逆転勝利を手にした。
現地6日に行われたサンダー対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦は、第4Q残り1.1秒にカール・アンソニー・タウンズがフリースローを決めて、ウルブズが2点リードを獲得。タイムアウトが残っていなかったサンダーは、スティーブン・アダムスがベースラインのインバウンドから完璧なフルコートパスを放ってデニス・シュローダーのレイアップに繋げ、試合を延長戦に持ち込む。
その後試合は、サンダーがオーバータイムを17-5で制して白星を掴むのだが、実はアダムスのミラクルパスの前に、勝敗を大きく左右するコールがあった。
本来ならば、第4Q残り1.1秒にタウンズが決めたフリースローで、ウルブズは3点リードを得るはずだった。だがタウンズがフリースローを放つ直前、ウルブズに対して試合2度目のディレイ・オブ・ゲーム(遅延行為)でテクニカルファウルがコールされる。リバウンド要員でチェックインしようとしたウルブズのジョーダン・ベルが、ユニフォームの裾をショーツに“IN”していなかったためだ。
NBAには、選手がチェックインする際はユニフォームの裾をショーツの中に入れた状態でなければならないというルールがある。ただこの件でペナルティがコールされることは滅多にない(というか記憶にない)。
ウルブズの“裾違反”に最初に気づいたのは、もちろんクリス・ポール。ベルがチェックインするなり、「おい、あいつはユニフォームをショーツに入れてないぞ!ディレイ・オブ・ゲームだ!」と大声で審判に訴えた。
さすがクリス・ポール。他の選手なら、勝敗のかかった正念場で誰かがユニフォームの裾をインしているかどうかなんて絶対に気が回らないだろうし、指摘もしないだろう。しかもコールの後には、しっかりとウルブズのライアン・サンダースHCに煽りを入れていた。
この日のポールは、シーズンハイの30得点、7アシストで大活躍した。
ボックススコア:「NBA」