Tマックが引退を表明!!その輝かしいキャリアを振り返ってみよう
キッド、ヒル、アイバーソンに続き、TマックがNBAからリタイア…。時代は移り変わっていくものだ、と改めて思う。
トレイシー・マグレディが26日、米ESPNのスポーツ番組「First Take」に出演し、NBAから正式に引退することを発表した。同時に自身のTwitterアカウントからも引退報告。「16年のNBAシーズン、7度のオールスター出場、そして数えきれないほどの心躍る瞬間をサポートしてくれたみんなに感謝したい」とファンたちに向けたメッセージを投稿した。
https://twitter.com/Real_T_Mac/status/372012509961543680
引退発表を受け、マグレディのもとには、NBAチームや選手、ファンたちから、数々の激励メッセージが届いている:
ヒューストン・ロケッツ
https://twitter.com/HoustonRockets/status/372019073141313536
「たくさんの素晴らしい思い出をありがとう、T.Mac。35秒13得点は、トヨタ・センターの歴史で最も輝かしい瞬間のひとつです」
ケビン・デュラント
「偉大なるTマック!!子供の頃にあなたのプレーを観ていたことが、僕が今いる場所にたどり着く助けとなりました!今後の成功を祈っています」
マジック・ジョンソン
「歴代NBAで最も偉大なスコアラーのひとり、引退おめでとう」
16年のキャリア
マグレディは、1997年ドラフトでラプターズから全体9位指名を受け、高校卒業と同時にNBAデビュー。3年後にマジックへと移籍し、そこでオフェンスの才能を開花させ、リーグ屈指のスコアラーとなった。2002-03年と2003-04年には、2年連続で得点王を獲得している。
高さ、身体能力、スキル。オフェンス面ではまさにすべてを兼ね揃えた理想的なプレーヤーだった。今でいえば、ケビン・デュラントが最も近い選手か。当時はコービーやアイバーソンに負けず劣らずの点取り屋で、その長いウィングスパンと柔軟でクイックな動きから繰り出されるオフェンスを1対1で止められるディフェンダーは、ほとんどいなかったほどだ。
オールスターにも合計7回選出され、名実ともにNBAのトップスターだったマグレディーだが、彼がチームの主力としてプレイオフ第1ラウンドを突破できたことは1度もない。キャリア終盤には、怪我に悩まされながら複数のチームを転々とした。
昨季はプレイオフ直前にスパーズと契約。自身キャリア初のNBAファイナル進出を果たすも、合計6試合に平均5分出場したのみで、得点をあげることもなく、試合の勝敗を左右するような活躍は果たせなかった。
Tマックのベスト・モーメントといえば…
やはり伝説の「35秒13得点」だろうか。
2004年12月9日の対スパーズ戦。残り時間40秒で8点ビハインドという絶望的な状況から、マグレディは4点プレーを含む4本のスリーポイントを沈め、ロケッツを奇跡的な逆転勝利に導いた。バスケの神が舞い降りた瞬間だ:
この他にもTマックはたくさんのスーパープレーを残している。たとえばこのダンク:
ダンクやジャンプショットが特に華やかだったマグレディだが、レイアップもすごい:
そういえば、筆者が初めて購入したNBAユニフォームは、トレイシー・マグレディのMagic「1」だった…。
Thumbnail by Keith Allison via Flickr