オールスターのデジャンテ・マレー、2022年ドラ1のバンケロとひと悶着「謙虚さを忘れるな」
昨季にオールスター選出の大ブレイクを果たしたデジャンテ・マレーと、2022年ドラフト全体1位指名のパオロ・バンケロが、シーズン開幕を待たずして何やら揉めているらしい。
きっかけとなったのは、2人が対戦相手として出場したアイザイア・トーマス主催のプロアマ合同トーナメント『Zeke-End』での衝突。その試合では、マレーがバンケロを手玉に取りながらセルフアリウープダンクを叩き込んだ後にトラッシュトークを仕掛けるワンシーンがあり、SNSで大きな話題となった。
また試合終盤には、マレーがベンチに下がりながら「みんな、あんな奴を見に来たのか?ここは大人のリーグだ。あいつはまだお子様。ヌルすぎる」とバンケロについて毒舌を吐く場面も。
バスケットボールコート上で友人同士が白熱しすぎてちょっとした衝突が起こることなんて、珍しいことでも何でもない。普通ならゲームが終わって頭が冷めればそれで終わりだが、マレーとバンケロの“いざこざ”はコートの外にまで及んでしまった。
SNSでレスバ
試合後、マレーは自身のインスタグラムを更新。バンケロにかましたダンクのハイライト動画に、「WELCOME TO THE BIG LEAGUES!!!!!!😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂😂」と全大文字に爆笑絵文字連打という煽り度の高いコメントを添えていた。
それから間もなく、今度はバンケロがマレーに反撃。インスタでマレーから突然“フォロー外し”されたことを明かし、「私的な恨みでもあるのかな?」とストーリーで訴えかけた。
「w インスタでいきなりフォロー解除されたけど、何か個人的な恨みでも?まあどうでもいいよ。でも次に対戦する時はダブルチームを使わずに俺をガードしてみなよ」
– パオロ・バンケロ
するとマレーはすぐにインスタのストーリーを更新。「ドラフト1位指名になってお前は変わってしまった」とバンケロに反撃する。
「これ見よがしにドラ1を自慢しようとしやがった。『ボールボーイをさせてほしい』とお前が俺に頼んでいた子供の頃からずっと応援していたのに。ネットだからって適当なことを言うな…。お前はずっと謙虚な子供だったが、変わってしまったな。成功して変わってしまった。お前に対するリスペクトをすべて失ったよ!」
「謙虚さを忘れるな。お前がこれから生きていく世界は現実で、決してジョークではない。今後もお前が成功することを願っているよ。俺はそういう男だから!」
– デジャンテ・マレー
▼マレーvsバンケロ
バンケロとマレー
パオロ・バンケロとデジャンテ・マレーは、昔から同郷の先輩後輩として親しい仲だったという。
年齢差は6歳あるが、2人ともワシントン州シアトル出身のバスケットボーラー。ちょうど1年前には、バンケロが取材で「将来NBAで一緒にプレイしたい選手は?」と尋ねられた際にマレーの名前を最初に挙げ、またマレーもバンケロが2022NCAAトーナメントに出場した時に励ましの言葉を送ったそうだ。
今回の2人のいざこざがどこまで深刻なのかは不明。どちらかと言えば、試合後にわざわざフォロー外ししたマレーが、一方的にバンケロに腹を立てているような印象を受ける。
2022年ドラフト全体1位指名でオーランド・マジックに入団したバンケロは、得点力が高くプレイメイクまでこなせるオフェンスに特化した長身のフォワード。NBA1年目でどこまで通用するのか楽しみだ。
一方のマレーは、昨季にキャリア初のオールスター選出を果たしたディフェンスの得意なポイントガード。今オフのトレードで、サンアントニオ・スパーズからアトランタ・ホークスへと移籍している。
2人のおかげで、来季リーグではマジックとホークスの対戦も注目のマッチアップの一つとなりそうだ。
参考記事:「Yahoo」