【GSW-SAS第1戦】ウォリアーズが25点差から大逆転勝利
現地14日にオラクルアリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対サンアントニオ・スパーズの2017ウェスタンカンファレンス・ファイナル第1戦は、ウォリアーズが前半の大量得点差をひっくり返して113-111で勝利。約1週間ぶりの試合でエンジンのかかりが悪いながらもホームで大逆転劇を演じ、今季ポストシーズン無敗の維持に成功した。
スパーズが好スタート
この日の試合は、スパーズがセミファイナル第6戦での勢いを持ち越す形でスタートし、序盤から攻守でウォリアーズを圧倒する。
戦線復帰したカワイ・レナードに怪我の影響は見られず、さらにラマーカス・オルドリッジも開始直後からアグレッシブにペイントエリアを攻めてオフェンスを引っ張り、スパーズは第1Qを30-16で上回ると、第2Qにはステフィン・カリーがベンチに下がった時間帯にレナードとマヌ・ジノビリの連続得点でプッシュして、前半残り7分の時点でリードを25点に拡大。そこからウォリアーズに11-0のランを許し、わずか2分間で14点差まで迫られたが、オフェンスリバウンドでペースを取り戻して再びリードを広げ、62-42の20点差で試合を折り返す。
スパーズは前半だけでレナードが18得点、オルドリッジが17得点をそれぞれ獲得した。
レナード再び負傷
ハーフタイムで20点ビハインドと厳しい状況に立たされたウォリアーズは、後半開始直後のカリーの3連続スリーでオフェンスのリズムをつかみ、猛反撃を開始。対するスパーズはタフショットを沈めながら何とかリードを維持するも、第3Q序盤にレナードが負傷していた足首を2度続けて捻挫し、交代を余儀なくされるという最悪のアクシデントに見舞われる。
1度目はスリーを決めた後に自陣ベンチにいた選手と接触、2度目はジャンプショットを放った際に、運悪くクローズアウトしたザザ・パチュリアの足の上に着地してしまった。
カリーとKDがテイクオーバー
このアクシデントがターニングポイントとなり、ウォリアーズはレナードが退場した第3Q残り8分から残り4分30秒にかけて18-0のランで怒涛の猛反撃を展開。カリーがピリオド19得点で大爆発し、一気に一桁点差まで巻き返すと、第4Qにはケビン・デュラントがオフェンスをテイクオーバーしてじわじわと追い上げ、残り時間4分でついに逆転に成功する。
25点差をかき消されたスパーズは、オルドリッジのジャンプショットとジョナサン・シモンズのフリースローで再びリードを奪い返すも、試合の流れを変えることはできず、そこから8連続得点を奪われて、残り時間38秒で5点ビハインド。その後、ジノビリとミルズのファインプレイで1点差にまで迫ったが、対するウォリアーズは、カリーが残り9秒に決勝点となるフローターを沈め、記録的な大逆転勝利を決めた。
▼勝敗を大きく左右した2連続オフェンスリバウンドからの同点スリー
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SAS | 30 | 32 | 21 | 28 | 111 |
GSW | 16 | 26 | 39 | 32 | 113 |
ウォリアーズは、カリーが7本のスリーを成功させてゲームハイ40得点、デュラントが34得点を記録。クレイ・トンプソンがFG11本中2本成功の6得点と精彩を欠く中、レナードが第3Qに負傷交代して以降の残り19分52秒間では、カリーとデュラントの2人だけでスパーズのチーム得点を上回る(35-33)大活躍を見せた。
他には、パチュリアが11得点、9リバウンドで貢献。アンドレ・イグダーラは、以前から痛めていた左膝が悪化し、わずか10分の出場にとどまっている。
▼ダブルエースが74得点
番狂わせの大チャンスを惜しくも逃したスパーズは、オルドリッジがチームハイの28得点、レナードが24分の出場で26得点をマーク。ジノビリがFG成功率70%(10本中7本)で17得点、シモンズが12得点とベンチから奮闘した。25点リードからの敗北は、グレッグ・ポポビッチHC就任後のスパーズにとって、最大点差からの逆転負けとなる。
▼ジノビリ
レナードは負傷した足首のMRI検査を予定しており、次の試合に出場できるかどうかは今のところ分からない。第2戦は、現地16日に再びオラクルアリーナで行われる。
ボックススコア:「NBA」