【GS vs. LAC第5戦】ウォリアーズが大胆なボイコットを計画していたらしい…
ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ロサンゼルス・クリッパーズのシリーズ第5戦が始まる数時間前のこと。NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、人種差別発言問題で追及を受けていたクリッパーズオーナーのドナルド・スターリングに対して、リーグから永久追放するという処分を下した。
NBA史上類をみないほど厳重な制裁事例となったわけだが、報道によるとウォリアーズの選手たちは、万が一スターリングへの処罰が甘かった場合、第5戦の総ボイコットを計画していたのだという。
※以下、『San Jose Mercury News』から一部抄訳:
ウォリアーズはウォームアップ、国歌斉唱、先発選手紹介に参加するつもりだった。ジャンプボールの際にはコートに立ち、いつも通りクリッパーズの選手たちとあいさつを交わす予定でもあった。しかし、ひとたびボールがトスされれば、彼らはコートを後にするつもりだったという。15人全員がだ。
ウォリアーズは試合前に30分の選手ミーティングを設け、上記のような計画を練っていたという。コミッショナーの英断にチームは満足したため、ボイコットが実現することはなかった。
ステファン・カリーは計画について、「『最大限の罰則を与えない限り受け入れない』という僕たちの意思を大勢のオーディエンスの前で示す最大のチャンスだったんだけどね。それがどんな結末を招こうとも、プレーするつもりはなかったんだ」とコメント。ちょっとボイコットを見てみたかった気もするが、とりあえずくだらないスキャンダル騒動が一段落ついたようなので、めでたしとめでたし…。
ダラス・マーベリックスのオーナー、マーク・キューバンもNBAの決断を歓迎した:
I agree 100% with Commissioner Silvers findings and the actions taken against Donald Sterling
— Mark Cuban (@mcuban) 2014, 4月 29
「私はシルバー・コミッショナーの決断と、ドナルド・スターリングに対する処置を100%支持する」
– マーク・キューバン
老害永久追放のニュースを受け、ここ数日間沈んでいたクリッパーズのムードは一変。第5戦ではチームがコートに入場すると、観客は温かい拍手で迎え入れた。
試合はクリッパーズが序盤からリードを保ち続け、113対103で勝利。デアンドレ・ジョーダンがプレイオフキャリアハイの25得点と18リバウンド、クリス・ポールが20得点、7アシストを記録した。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
GS | 21 | 29 | 22 | 31 | 103 |
LAC | 31 | 24 | 22 | 36 | 113 |
▼グリフィンのステップバック・フェイダウェイとジョーダンの反応
この日の勝利でクリッパーズは3勝2敗でシリーズ王手。第6戦は5月1日にウォリアーズの本拠地で行われる。
クリッパーズの売却先については、ボクシング世界王者のフロイド・メイウェザーJr.やオプラ・ウィンフリーが関心を示しているという。
参考記事:「Bleacher Report」