ゴールデンステイト・ウォリアーズが4年ぶり通算7度目のNBA優勝
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現地6月16日、TDガーデンで行われたボストン・セルティックスとの2022NBAファイナル第6戦に103-90で快勝。シリーズを4勝2敗で制し、2021-22シーズンのNBA王者に輝いた。
ウォリアーズが優勝を果たすのは2018年以来4年ぶり、球団76年の歴史で通算7回目。スティーブ・カーHC就任後の王朝期(2014年~)では、8シーズンで4回目のリーグ制覇となる。
3勝2敗で臨んだファイナル第6戦でのウォリアーズは、試合開始わずか4分で12点ビハインドを背負うスロースタートを切るも、第1Q残り2分半から第2Q残り10分にかけて21連続得点をあげる怒涛のランを展開して大逆転。その後も主導権を掌握し続け、第3Q中盤にはステフィン・カリーのトランジションスリーでリードを最大22点に広げる。
▼21-0のラン!!
▼カリー!!!
第3クォーター終盤にはジャンプショットがまったく決まらなくなり、セルティックスに一桁点差まで接近する隙を与えてしまったウォリアーズだが、最終ピリオドになると再びディフェンスを引き締めて流れを奪還。第4Qのクラッチタイムでは、セルティックスがショットを決める度にしっかりとアンサーし、終了のブザーまで3ゴール差以上を維持し続けた。
シリーズ1勝2敗から3連勝で2022年NBA王者に輝いたウォリアーズは、ステフィン・カリーがゲーム最多の34得点で大活躍。特に第4Qには、簡単にスイッチを繰り返すセルティックス守備のミスマッチをドライブで果敢にアタックし、ピリオド13得点をあげている。
なおカリーは4度目の優勝にして、ついにキャリア初となるファイナルMVPを受賞した。
試合後には、喜びの涙を流しながらチームメイトや家族とハグを交わしたカリー。優勝セレモニー後の記者会見では、王座奪還への苦難の道のりを振り返りながら「今回の優勝は特別」と語った。
「まるで夢のよう。本当に多くのことを乗り越えながら、再びこのステージへとたどり着くことができた。毎日が努力の日々。去年のプレイイン・トーナメントに敗北した時から、ずっと準備を続けてきた。それが実を結んだんだ。当時は、『どれだけの時間を要するのか』『どんな環境で達成できるのか』『どんな気持ちになるのか』など謎だらけだったが、いざ実現すると『特別なこと』だと直感できた」
– ステフィン・カリー
クレイ・トンプソンの長期負傷離脱に、ケビン・デュラントの退団が重なった2019年オフからちょうど3年。2年連続のレギュラーシーズン敗退を経て、ついにウォリアーズはNBA王者に返り咲いた。
▼ビッグスリー+イグダーラは4回目のリーグ制覇
第6戦でのウォリアーズはカリーの他、アンドリュー・ウィギンスが18得点/5アシスト/4スティール、ドレイモンド・グリーンが12得点/12リバウンド/8アシストでオールラウンドに活躍。
敗れたセルティックスは、ジェイレン・ブラウンが34得点、アル・ホーフォードが19得点/14リバウンド、ロバート・ウィリアムズが10得点/5ブロックをマークするも、エースのジェイソン・テイタムがFG18本中6本成功から13得点とアグレッシブさを欠いていた。
ウォリアーズとセルティックスの2022ファイナルでは、エース(カリーvsテイタム)の差に加え、サポーティングキャストのパフォーマンスが勝敗を大きく分けた印象だ。
ウォリアーズは、カリーとウィギンス、ケボン・ルーニーらが安定した活躍をみせつつ、トンプソンやグリーン、プールもシリーズが進むにつれてステップアップ。対するセルティックスは、ブラウンとロバート・ウィリアムズがシリーズを通して奮闘するも、デリック・ホワイトやグラント・ウィリアムズらロールプレイヤーたちが第1~2戦以降でほとんど存在感を発揮できなかった。
ボックススコア:「NBA」