ウェス・アンセルドJr.がワシントン・ウィザーズの新ヘッドコーチに就任
ワシントン・ウィザーズは現地17日、チームの新HCにウェス・アンセルドJr.が就任することを正式に発表。ESPNによると、アンセルドJr.の契約期間は4年だという。
もともとアンセルドJr.は、コーチングスタッフとしてウィザーズに所属。大学を卒業した1997年にスカウトとして球団入りすると、2005年にはアシスタントコーチに昇格。高いオフェンス力を誇ったギルバート・アリーナス率いる00年代中盤のウィザーズで、エディ・ジョーダンHCの補佐役を務めた。
その後、ゴールデンステイト・ウォリアーズとオーランド・マジックの2チームで経験を積み、2016年にデンバー・ナゲッツのアシスタントコーチに就任。昨季いっぱいまで同職を務め上げ、その間にニコラ・ヨキッチやジャマール・マレー、マイケル・ポーターJr.ら現チームの柱である若手たちの育成に大貢献したと言われている。
15年以上の下積み期間を経て、ようやく手にしたヘッドコーチのポジション。アンセルドJr.は就任声明文の中で、「NBAでヘッドコーチになることは、成人してからずっと追いかけてきた目標。一周してワシントンに戻ってくるという形でその夢をかなえられたのは、私にとって本当に特別なことだ」と喜びを語った。
父は球団レジェンド
アンセルドJr.は、ウィザーズのレジェンドプレイヤーである故ウェス・アンセルドSr.の息子。24年前にアンセルドJr.が最初にウィザーズに入った時には、チームのGMを務めていた。
アンセルドSr.は1970年代ウィザーズ(当時はブレッツ)の大黒柱で、キャリア13シーズンで10.8得点、14.0リバウンドのダブルダブルを平均。1969年のMVPや通算5回のオールスター選出など数々の功績を残し、1978年にはチームを初優勝に導いてファイナルMVPを受賞。1988年にバスケットボール殿堂入りを果たしている。
参考記事:「NBA」