セルティックスが76ersとのシーズン開幕戦に勝利
NBAでは現地10月16日、2018-19のレギュラーシーズンがついに開幕した。
第1試合目は、昨季イーストセミファイナルで衝突したボストン・セルティックスとフィラデルフィア・76ersがTDガーデンで対戦。ホームチームのセルティックスが105-87で快勝を収めた。
この日のセルティックスは、カイリー・アービングとゴードン・ヘイワードの主力2選手がFG26本中6本成功と精彩を欠いていたが、2年目フォワードのジェイソン・テイタムが23得点、9リバウンドの好パフォーマンスでチームを牽引。さらにマーカス・モリス(16得点、10リバウンド)やテリー・ロジアー、アーロン・べインズらベンチユニットがオールラウンドに活躍した他、先発センターのアル・ホーフォードが5ブロックと守備で大貢献し、終盤は完全に主導権を握ってシクサーズに反撃のチャンスを与えなかった。
▼テイタムが奮闘
ヘイワードが公式戦復帰
昨季開幕戦での不運な怪我から1年、長期間のリハビリを経て、ゴードン・ヘイワードがついにレギュラーシーズンの舞台に復帰。24分の出場でフィールドゴール12本中4本の10得点と、まだまだ本調子ではなかったが、試合が進むにつれて徐々に動きが良くなり、後半は積極的にリムを攻めていた。
▼初得点はミドルレンジから
同じく久々の公式戦復帰だったカイリー・アービングは、29分の出場で7アシストを記録したが、FG14本中2本の7得点とシューティングで苦戦。ただヘイワードとアービングのダブルエースが絶不調の中、セルティックスが76ers相手に二桁点差の勝利をあげられたというのは、チームとしての完成度の高さを物語っている。
セルティックスは選手の層がものすごく厚い。先発陣が不調気味でも、モリスやべインズ、ロジアー、マーカス・スマートなど、他のチームならスターターでもおかしくない選手たちがベンチから出てきて、しっかりと仕事をこなす。
また昨季と同じく、チームディフェンスもかなりハイレベルだ。この日の試合では、ベン・シモンズのトランジションに手を焼いたものの、ジョエル・エンビードを含むその他の選手を上手く抑えていた。
開幕戦でのセルティックスは、合計9選手が19分以上をプレイしたが、30分以上フロアに立った選手はゼロ。プレイヤー全員のコンディションが100%に近くなれば、プレイタイムの振り分けをどうするかが一つの課題となる。アービングとヘイワードの出場時間を増やした時に、ベンチのスマートやロジアーが~20分のプレイタイムで納得するかどうか?まあ、強豪チームならではの贅沢な悩みで、ブラッド・スティーブンスHCなら状況に応じて的確にアジャストしていくはずだ。
▼ロジアーのブロック
▼べインズがストレッチファイブに!
敗れたシクサーズは、ベン・シモンズが43分の出場で19得点、15リバウンド、8アシスト、4スティールと大奮闘。ジョエル・エンビードは23得点、10リバウンドのダブルダブルをマークしたが、5ターンオーバーとミスもやや多かった。
また、チーム全体でロングレンジショットのリズムをまったく掴めず、スリー成功数が26本中わずか5本。オフェンス面では、シモンズとエンビード以外に誰もステップアップできず、レギュラーシーズン初先発出場だったマーケル・フルツは24分の出場で5得点に終わっている。
シモンズとフルツは2人とも3Pアテンプト数が0本で、先発バックコートが試合を通して1本もスリーを打たない(打てない)というのは、やはり戦略的に問題ありかもしれない。シモンズとフルツが同時にフロアにいると、相手チームはオン/オフボールに関係なく2人を3Pラインの外側で半分放置しながら、インサイドをガチガチに固め、エンビードにダブルチームを仕掛けやすくなる。この日の試合でも、前半のシクサーズは、ローポストにエントリーパスを入れるのにも苦戦していた。
▼シモンズの速攻は若手時代のレブロンを彷彿させる
次にセルティックスは現地19日に敵地でトロント・ラプターズと対戦。76ersは18日にシカゴ・ブルズをホームで迎え撃つ。
ボックススコア:「NBA」