ヒートのビッグスリーがゲームを支配、スパーズ破りシリーズをタイに
12日にスパーズの本拠地サンアントニオで行われたNBAファイナル第4戦。“ビッグスリー”の大活躍でヒートがスパーズに圧勝し、シリーズを2勝2敗のタイに戻した。
2勝1敗のスパーズリードで迎えたこの日の試合。開始早々スパーズが好調な立ち上がりをみせるも、すぐにヒートがアーリー・オフェンス中心の速い展開に持ち込み、試合の流れを掴んだ。レブロン、ウェイドが果敢にインサイドを攻め、第2Qの中盤にはヒートが二桁の得点差をつける。それでもスパーズは慌てることなくセットプレーで点差を縮め、同点でハーフタイムを迎えた。
第3Q序盤には、スパーズが逆転に成功する場面もあったが、基本的にヒートが主導権を握ったまま、81対76で第4Qに突入する。
ここからヒートが猛攻を開始。ドウェイン・ウェイドの連続得点で完全にペースを掴むと、クリス・ボッシュもそれに続き、残り5分の時点で15点差にリードを広げた。
残り4分あたりでスパーズは主力をベンチに下げ、早くも諦めムードに。そのまま点差が縮まることはなく、試合はヒートの圧勝に終わった。
ビッグスリー健在
この日の試合は、ヒートのビッグ・スリーがその名に恥じぬ好パフォーマンスをみせた。中でも、今季プレイオフではいまいち精彩を欠いていたウェイドとボッシュが大活躍。ウェイドは試合を通してのアグレッシブなプレイで32得点、6スティールをマークし(フィールドゴール25本中14本)、ボッシュは20得点、13リバウンドのダブルダブルを記録した。
レブロンも33得点、11リバウンドと、このシリーズで初めて20得点以上を獲得。
ヒートはこの日、ビッグ・スリーだけで85得点、30リバウンド、10スティールを記録している。また、見事なチームディフェンスを披露し、スパーズに計18回のターンオーバーを出させた。
▼ヒートビッグスリーの活躍
一方のスパーズは、ティム・ダンカンが20得点をマークしている。トニー・パーカーは、前半だけで15得点をあげチームを引っ張るも、後半は無得点。マヌ・ジノビリはわずか5得点と絶不調で、不注意なパスやタイミングの悪いシュートでチームのリズムを狂わすプレーが目立った。
この日のスパーズは、終盤まで粘り強く食い下がるも、最後まで試合を自分たちのペースに持ち込むことができず、結果として大敗を喫してしまった。次の試合では、ヒートの速い攻撃に対するトランジション・ディフェンスが課題となる。
ちなみに今日の試合でレブロンは、プレイオフキャリア通算得点数でジョン・ハブリチェック、アキーム・オラジュワンを追い抜き、デビュー10年目にして歴代9位に躍り出た(通算3755得点)。
第5戦は、16日に再びサンアントニオで行われる。
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