ウォリアーズが132点の圧倒的オフェンスでキャブスを破壊
現地18日にクイッケン・ローンズ・アリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ戦は、ウォリアーズが試合を通して1度も相手にリードを譲ることなく、132-98の34点差で完全勝利。FG成功率54%のオフェンスでNBAチャンピョンの強さを存分に見せつけ、キャブスに今季2度目のホーム黒星を与えた。
昨季NBAファイナルのリマッチで大きな注目が集まったこの日の対戦だが、まさかここまでワンサイドな展開になるとは誰に予想できただろう。ウォリアーズは開始から5本連続でフィールドゴールを成功させ、試合最初の3分弱でさっそく二桁リードを奪取。ステファン・カリーが12分間だけで16得点の大活躍をみせ、第1Qのスコアを34-21とすると、その後も攻守でキャブスを圧倒し、ハーフタイムまでに点差を26点に広げる。
▼ドレイモンド・グリーンは第1Qだけで5アシスト
前半のウォリアーズは、スリー成功率58.8%(17本中10本)、18アシストを記録して70点を獲得。第2Q残り3分30秒でカリーが3ファウルによりベンチに下がったが、まったく問題なし。反対に、ディフェンス面でミスを重ねたキャブスは、クリスマスゲームや昨季ファイナルのように試合をスローペースに持ち込むことができず、オフェンスでもアイソレーションなど単調な攻めに頼ってしまうシーンが目立った。
▼ウォリアーズ前半ショットチャート
後半に入ると、前半キャブスの得点源だったJ.R.スミスが、スクリーナーのハリソン・バーンズにショルダータックルを仕掛けたことにより、フレイグラントファウル2で退場。
その後もウォリアーズは攻撃の手を休めることなく、第3Qを34-23でアウトスコアすると、第4Q序盤には最大でリードを43点に拡大。そこから試合は…
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
GSW | 34 | 36 | 34 | 28 | 132 |
CLE | 21 | 23 | 23 | 31 | 98 |
ウォリアーズは、カリーが28分の出場で7本のスリーを成功させ、35得点をマーク。ファイナルMVPのアンドレ・イグダーラが今季3度目となる20得点超えで勝利に大貢献した他、ドレイモンド・グリーンが16得点/10アシスト/7リバウンド、クレイ・トンプソンが15得点をそれぞれ挙げた。
チーム全体では、FG成功率54%、33アシスト、8ターンオーバーと、2日前のピストンズ戦とは見違えるほどの完成度。オフェンスではスクリーンやボールムーブメント、カットでイージーショットを量産し、ディフェンスではキャブスのピック&ロールに対するスイッチやシューターへのクローズアウトなど申し分なかった。
▼カリー、35得点
今季最大失点での敗北を喫したキャブスは、レブロン・ジェイムスがチームハイの16得点を獲得。他にはスミスが前半だけで14得点、マシュー・デラベドバが11得点、イマン・シャンパートが10得点を記録するも、二桁台の得点を挙げたのはこの4選手のみだった。
ティモフェイ・モズコフとトリスタン・トンプソンの2人はファウルトラブルに陥り合計8得点と5リバウンド。カイリー・アービングとケビン・ラブもリズムに乗れず、フィールドゴール16本中4本で合計11得点に終わった。
ラブは、先週のスパーズ戦と同様、守備面で大きな不安要素となっていた印象だ。特にピック&ロールやスクリーンプレーに弱く、以下のプレーでも完全にマークマンを見失って、チームディフェンスを崩壊させている。
ラブが優秀なプレーヤーであることは間違いないが、マッチアップによっては、ディフェンス面でのマイナスが大きく出すぎる時がある。このままだと、もしプレーオフでウォリアーズと対戦する場合に、長時間出場させるのは厳しくなるかもしれない。
ボックススコア:「NBA」