ペリカンズの新ヘッドコーチはアルビン・ジェントリーに
どうやらニューオーリンズ・ペリカンズは、チームの新HCとしてゴールデンステイト・ウォリアーズのアシスタントコーチであるアルビン・ジェントリーを選んだ模様。ESPNのMarc Stein氏が報じている。
報道によると、ジェントリーは今季プレーオフが終了するまで現職に留まるとのこと。正式発表はその後になるとみられる。ジェントリーが選ばれた理由は、ペリカンズをアップテンポなオフェンスチームに生まれ変わらせるためだという。
NBAのデータによると、2014-15シーズンのペリカンズは、オフェンスのペース(48分あたりのポゼッション数)が93.7でリーグ27位。1試合の平均ファーストブレイク得点も10.7点でリーグ24位と、比較的アスレチックなロスターながら非常にスローなチームだった。
1994-95シーズンにマイアミ・ヒートでHCデビューしたジェントリーは、これまでにデトロイト・ピストンズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、フェニックス・サンズ(2009-13)の4チームを指揮。12シーズン通算で335勝370敗の成績を残している。
特にスティーブ・ナッシュとアマーレ・スタウダマイアーを筆頭にした2009-10年のサンズは、歴代屈指のオフェンスチームとして知られており、そのシーズンのオフェンシブレーティング(100ポゼッションあたりの得点)でリーグダントツ1位の115.3(過去40年で4位!!)を記録。シーズン54勝を挙げ、ウェスタンカンファレンス決勝まで進んだ。
▼2009-10フェニックス・サンズ
▼過去40年のオフェンシブレーティングTop6
(ソース)
チーム | シーズン | オフェンス |
レイカーズ | 1986-87 | 115.6 |
ブルズ | 1991-92 | 115.5 |
セルティックス | 1987-88 | 115.4 |
サンズ | 2009-10 | 115.3 |
ブルズ | 1995-96 | 115.2 |
マジック | 1994-95 | 115.1 |
※過去40年間でオフェンシブレーティングが115を超えた上記6チームのうち、3チームがその年に優勝(87年レイカーズ、92年ブルズ、96年ブルズ)。95年マジックがファイナル進出。88年セルティックスと10年サンズはカンファレンス決勝で敗れた。
ジェントリーは2013年にサンズのHCを退任した後、オフェンス力が高いクリッパーズとウォリアーズで1年ずつアシスタントヘッドコーチを務めている。ウォリアーズのディフェンスシステムを間近で観察できたことは、今後の大きなプラスになるはず。これらの経験を活かして、ジェントリーがペリカンズとアンソニー・デイビスをどんな風に成長させていくのか、とても楽しみだ。
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ソース:「ESPN」