マブスがウィリー・コーリー・ステインをトレードで獲得へ
先発ビッグのドワイト・パウエルを怪我で失ったばかりのダラス・マーベリックスが、センターポジションの補強に動いた。
ESPNによると現地24日、マブスがゴールデンステイト・ウォリアーズとのトレードに合意。マブスはユタ・ジャズの2020年ドラフト2巡目指名権を放出し、ウォーリアーズからウィリー・コーリー・ステインを獲得する。
2015年ドラフト6位指名のステインは、ウォリアーズとキングスでのキャリア4シーズン半で9.8得点、6.4リバウンドを平均。サイズと身体能力に恵まれたビッグマンだが、リバウンドやリム守備があまり強くない。ポテンシャルを発揮できていない大きな理由として、モチベーションや集中力の低さなどが度々指摘されてきた。
長所はトランジションでとにかく走れること。またスクリーンからのリムランもそれなりにこなせるので、ルカ・ドンチッチのP&Rパートナーとしての相性も良いはず。パウエルの代わりとして、マブスが必要としていたタイプのビッグマンに当てはまると言えるかもしれない。
ステインは今季を含め契約残り2年で、来季は228万ドルのプレイヤーオプションとなる。
マブスのリック・カーライルHCは、ロールプレイヤーたちの能力を最大限に引き出せるコーチとして定評がある。ステインがどう生まれ変わるのか楽しみだ。
なお同日のマブスは、ウォリアーズとよりも先にオクラホマシティ・サンダーとトレードを成立させ、2019年ドラフト45位指名のアイザイア・ロウビーを放出。サンダーからジャスティン・パットンを獲得し、その直後にステインのロスタースポットを確保するためにウェイブした。
なぜマブスがわざわざOKCとのトレードを挟んだかと言うと、ロウビーの来季サラリーがすでに保証されていたためだ。
直接ロウビーを解雇していた場合、ウェイバー期間内(解雇から48時間以内)に他のチームがロウビーの契約を引き受けないと、ロウビーの来季年俸がマブスのサラリーキャップに計上されることとなる。マブスはそれを避けるため、最初に来季サラリー無保証のパットンとロウビーを交換し、それから解雇するという手順を踏んだ。
参考記事:「NBA」