NBAが22チームによるシーズン再開を計画
ついにNBAがシーズン再開に向けて大きく動きだしそうだ。
現地メディアの報道によれば、NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、現地6月4日に予定されている理事会との会議でシーズン再開の計画案を提出するとのこと。ESPNのAdrian Wojnarowski記者によると、そこでシルバーの案が承認されれば、現地7月31日からフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでレギュラーシーズン再開になるという。
リーグ再開の大まかなプランは以下の通り:
- 再開日:7月31日
- 開催地:ESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ(ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内のスポーツ施設)
- 参加チーム:22チーム(ウェスト13チームとイースト9チーム)
フォーマット
現提案では、2019-20の残りレギュラーシーズンが16~18試合から8試合に短縮される形となる。すべての試合が無観客かつウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内の施設で行われるので、ホームコートアドバンテージが存在しない。
シーズン再開に召集されるのはリーグ30チーム中22チーム。現時点で東西の上位8位にいる16チームに加え、シーズン残り8試合でプレイオフ進出の可能性が残されている6チームが参加する(ペリカンズ、ブレイザーズ、スパーズ、キングス、サンズ、ウィザーズ)。
プレイ・イン・トーナメント
参加する22チームがそれぞれ8試合をプレイし、プレイオフ2020のシードが決定。もしレギュラーシーズンを終えた時点で、9位シードのチームが8位シードから4ゲーム差以内にいる場合、「プレイ・イン・トーナメント」と呼ばれるプレイオフ出場権をかけたミニシリーズが行われる。
プレイ・イン・トーナメントでは、それぞれのカンファレンスの8位シードと9位シードが最大で2試合を対戦。上位チームのアドバンテージとして8位シードは1勝した時点でプレイオフ進出確定となるが、一方の9位シードのチームは2勝をあげる必要がある。たった2試合のシリーズがなぜ“トーナメント”と呼ばれることになったのかは分からない。
このプレイ・イン・トーナメントに関しては、イーストはウィザーズの1チームのみなのでシンプルだが、9位以下の参加チームが多いウェストが少しややこしい。
例えば、シーズン中断時点でのウェストは、ブレイザーズが29勝37敗、ペリカンズが28勝36敗。それぞれ借金8で並んでいるが、シーズン勝率では2試合を多くプレイしているブレイザーズが順位で上となっている。
もし両チームとも4勝4敗で残りシーズンを終えた場合(最終順位9位)、どちらにプレイ・イン・トーナメントの出場権が与えられるのか?シーズン勝率を基準にするなら合計試合数の多いブレイザーズだが、本来のタイブレークのルールを尊重するなら、シーズン直接対決でブレイザーズに4勝0敗で勝ち越したペリカンズが出場となる。
タイブレークに関しては、プレイ・イン・トーナメントだけでなく、プレイオフのシード争いにも大きく影響してくる。今のところ、その詳細は明かされていない。
参考記事:「NBA」