ラプターズ、アシスタントコーチのニック・ナースを新HCに昇格
ドウェイン・ケイシーの後任探しは、すでにチームを良く知るアシスタントコーチが昇格する形で決着した模様。大きな変化を加えるために外部から人材を招くかとも思われたが、ラプターズの基盤や方向性自体は何も問題ないというマサイ・ウジリGMの判断だろうか。
ESPNのAdrian Wojnarowski記者によると、ラプターズのアシスタントコーチ、ニック・ナースが現地12日に球団の新HCに就任することに合意。契約金や期間といった詳細は調整中だという。
ナースHCはユニークな経歴を持ったコーチで、Dリーグやブリティッシュ・バスケットボール・リーグ(イギリス)で20年近くヘッドコーチを務めた後、2013年にラプターズのアシスタントコーチに就任。若手選手の育成や、2017-18レギュラーシーズンに大成功を収めたオフェンスシステムの改革で力を発揮してきたとされている。
球団記録の59勝を達成したチームを引き継ぐため、ナースにとっては大きなプレッシャーの中でのNBAヘッドコーチデビューだ。今回の人事に少し物足りなさを感じているファンもいるかもしれないが、フィル・ジャクソンやパット・ライリーのようにアシスタントからチームを引き継いで歴史に名を残す名将になったヘッドコーチもいる。
試合中のプレイコールやマッチアップ・アジャストメントといったケイシー前HCの弱点だった分野でどのような采配を見せられるのか注目したい。
参考記事:「ESPN」