ローズのブザービーターでブルズが第3戦勝利、レブロンはプレーオフアシスト数でバード超え
現地8日にユナイテッド・センターで行われたクリーブランド・キャバリアーズ対シカゴ・ブルズのシリーズ第3戦は、デリック・ローズのブザービーターにより、ブルズが99対96で勝利。シリーズを2-1とした。
リードチェンジ19回、一桁点差を争う接戦となったこの日の試合は、ブルズの3点リードで迎えた第4Q残り10秒にJ.R.スミスがスリーポイントを成功させ、96-96の同点。続くポゼッションで、インバウンズパスを受けたローズが3ptラインの外側から終了ブザーと同時に決勝ゴールとなるバンクショットを決め、ブルズがホームで劇的な勝利を手にした。
「チームメイトたちがボールを託してくれたことに、ありがたい気持ちでいっぱいだ。みんなが正念場で僕を信じてくれた。ボールを与え続けてくれて、いつも通りのプレーをしろと勇気づけてくれた。でもバンクショットは狙ったわけじゃないよ」
– デリック・ローズ
ブルズの選手がプレーオフでブザービーターを決めたのは、1997年NBAファイナル第1戦のマイケル・ジョーダン以来となる。
第3戦のブルズは、ペイントエリア得点で44対28、リバウンド数で54対39と、インサイドでキャブスを圧倒。ローズがゲームハイの30得点、7アシスト、今季MIPを受賞したジミー・バトラーが、20得点、8リバウンド、5スティールとオールラウンドな活躍をみせた。
他には、マイク・ダンリービーが3本のスリーを沈めて16得点をマーク。クラッチタイムにセンターを務め、ブルズのペイントエリアを守ったタージ・ギブソンは、9得点、9リバウンドで勝利に大貢献した。ブルズがレブロン・ジェイムスのチームからプレーオフシリーズで2勝を挙げたのは、今回が初めてだ。
▼レブロン vs ローズ
敗れたキャブスは、レブロンがチームハイの27得点、14アシスト、8リバウンドを獲得する一方で、FG成功率32%、ターンオーバー7つといまいち振るわず。他に15得点以上を挙げた選手はなく、2試合の出場停止処分から復帰したスミスは、クラッチタイムに3本のスリーを成功させ、14得点を記録している。
レブロンがPOアシスト数で歴代4位に
この日のレブロンはキャリアプレーオフ通算1073本目のアシストを獲得。トニー・パーカー、スティーブ・ナッシュ、ラリー・バードの3人を一気に追い抜き、わずか30歳にしてプレーオフアシスト数で歴代4位に浮上した。
▼プレーオフアシスト歴代ランキングTop10
アシスト | 試合数 | |
マジック・ジョンソン | 2346 | 190 |
ジョン・ストックトン | 1839 | 182 |
ジェイソン・キッド | 1263 | 158 |
レブロン・ジェイムス | 1073 | 165 |
ラリー・バード | 1062 | 164 |
スティーブ・ナッシュ | 1061 | 120 |
トニー・パーカー | 1059 | 203 |
スコッティ・ピッペン | 1048 | 208 |
コービー・ブライアント | 1040 | 220 |
マイケル・ジョーダン | 1022 | 179 |
4位から10位までは割と僅差だが、上位3選手、特にマジックとストックトンは桁外れ。いくらレブロンでもこの2人に追いつくのは厳しいだろう。
参考記事:「ESPN」