【NBAファイナル第1戦】ベンチユニットの大活躍でウォリアーズが圧勝
現地6月2日にオラクルアリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズの2016NBAファイナル第1戦は、ショーン・リビングストンやリアンドロ・バルボサらウォリアーズのロールプレーヤーが大活躍。ウォリアーズが104-89で快勝し、シリーズの先手を取った。
この日のウォリアーズは、ステファン・カリーとクレイ・トンプソンがフィールドゴール合計27本中8本の20得点と精彩を欠いていたが、第2Qと第4Qの序盤にベンチユニットが奮闘して主導権を掌握する。
4点リードで迎えた第2Qには、バルボサを先頭に15-5のランを展開して、ピリオド中盤で14点リードを獲得。対するキャブスは、カイリー・アービングの連続得点で追い上げを図るも、なかなか差を縮められず、52-43の9点差で前半を終えた。
▼バルボサのコーナースリー
後半に入ると大きく流れが変わり、タフショットが決まり始めたキャブスが猛反撃。スプラッシュブラザーズのピック&ロールに対してトラップを仕掛けつつ、第3Q開始から10分間でウォリアーズを25-15でアウトスコアし、ピリオド残り2分で逆転に成功する。
▼カーHCは怒り爆発
「破壊行為は怒りの感情を和らげてくれる。プレーヤーではなく、クリップボードに怒りをぶつけるようにしたんだ」
– スティーブ・カー
試合はこのまま接戦にもつれ込むかと思われたが、そこからウォリアーズはセカンドユニットが再びステップアップし、第3Q残り2分から第4Q残り6分にかけて24-8のランを仕掛け、完全にゲームをテイクオーバー。特にリビングストンがミドルレンジショットを沈めまくり、この間に10得点をあげている。
20点ビハインドに陥ったキャブスは、リチャード・ジェファーソンの3点プレーやレブロン・ジェイムスとJ.R.スミスのスリーにより、残り時間3分で11点差に追い上げたが、ウォリアーズはその直後にカリーとトンプソンが続けてスリーに成功。間もなく、両チームとも主力をベンチに下げ、昨季ファイナルのリマッチ第1戦はホームチームの圧勝に終わった。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
CLE | 24 | 19 | 25 | 21 | 89 |
GSW | 28 | 24 | 22 | 30 | 104 |
ウォリアーズは、リビングストンがFG10本中8本成功でチームハイの20得点、イグダーラが12得点/7リバウンド/6アシスト、バルボサが11得点と、ロールプレーヤーたちが大爆発。ベンチ得点でキャブスを45-10で上回っている。
またドレイモンド・グリーンが16得点、11リバウンド、6アシスト、4スティールでオールラウンドに活躍。序盤からカットやドライブでインサイドを積極的に攻めたハリソン・バーンズが13得点、アンドリュー・ボガットが10得点をあげ、合計7選手が二桁得点を獲得する非常にバランスの取れたオフェンスを展開した。
▼ファイナル第1戦ハイライト
昨年に続いてファイナル初戦を落とすこととなったキャブスは、アービングが26得点、レブロンが23得点/12リバウンド/9アシスト、ケビン・ラブが17得点/13リバウンドを記録。さらにトリスタン・トンプソンが10得点/12リバウンドをマークしたが、他の選手は全員が3得点以下に終わっている。
オフェンスリバウンドは取れていたものの、ボールが動かないアイソレーションやポストアップのポゼッションが多く、その際にウィークサイドでのプレーヤームーブメントもほとんどなし。ウォリアーズはキャブスのアイソに対して絶妙な間合いでヘルプを送りながら、ペリメーターへのローテーションやクローズアウトでもきっちりと仕事をこなしたため、イースタンカンファレンスシリーズで活躍したJ.R.スミスやチャニング・フライはロングレンジを綺麗に打てる機会があまりなかった。
またキャブスは、ディフェンスでのコミュニケーション不足がやや目立った印象。特に、トランジションでのクロスマッチやスイッチの際に混乱して、マークマンを見失い、何度もウォリアーズにオープンショットを許してしまった。
▼コートを横切るクレイを全員で追いかけるキャブスD…
https://twitter.com/RobMahoney/status/738771130748522497
カリーとトンプソンが不調の試合で快勝を収められたのは、ウォリアーズにとって大きい。ファイナル第2戦は、現地5日に引き続きオラクルアリーナで行われる。
ボックススコア:「NBA」