オースティン・リバース 第2戦クラッチタイムに自分自身をアンクルブレイク
正念場での冷静なプレーメイキングとボールコントロール、エクスキューション。初のWCファイナル進出を目指すクリッパーズにとって、クリス・ポールの存在が不可欠な理由だ。
クリッパーズの4点ビハインドで迎えたLAC vs HOUのシリーズ第2戦残り40秒。なんとしても得点を決めて1ゴール差に追いつきたい大事な場面で、ガードのオースティン・リバースがプレーを焦ってコントロールを失い、致命的なターンオーバーを喫してしまった。
アイデア自体は悪くない。最短時間で得点が欲しい状況で、ロケッツのディフェンスはまだ完全に戻っておらず、インサイドはがら空き。しかもリバースは第4Qに3本のフィールドゴールを決めており、調子が良かった。1人のディフェンダーを交わしてゴールをアタックすれば、レイアップもしくはシューティングファウルがもらえていた可能性が高い。
ただ、ビハインド・ザ・バックでのクロスオーバーはちょっとやりすぎだった。リバースは第1戦でも、ファーストブレイク中のビハインド・ザ・バック・ドリブルでボールを失っている。
ロケッツは続くポゼッションで、ドワイト・ハワードが2本のフリースローを沈め、リードを6点に拡大。第3Q序盤の13点ビハインドから試合をひっくり返し、シリーズを1-1のタイに戻した。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
LAC | 24 | 41 | 20 | 24 | 109 |
HOU | 35 | 21 | 27 | 32 | 115 |
ロケッツは、ジェイムス・ハーデンが15本中15本のフリースローを成功させ、チームハイの32得点、7アシストを記録。最初の3クォーターはFG成功数9本中3本とリズムに乗れなかったが、第4Qに2本のスリーを含む16得点を獲得し、チームを勝利に導いた。他には、ハワードが24得点、16リバウンドをマークしている。
▼ジェイムス・ハーデン、第2戦ハイライト
一方のクリッパーズは、ブレイク・グリフィンがゲームハイの34得点、15リバウンドをマーク。序盤から積極的にインサイドを攻め、前半だけで14本中11本のFGを成功させて26得点を挙げる大活躍だったが、後半に入ってからはなかなか理想的なポジションでボールを受け取れず、第4Qは4得点に終わっている。
▼ブレイク・グリフィン、第2戦ハイライト
クリス・ポール抜きで接戦に持ち込めたとはいえ、クリッパーズにとってはプレーメーカーの大切さを痛感する試合となった。
ボックススコア:「NBA/Stats」