32歳のルーキー、マルセロ・ウェルタスのパスセンスが素晴らしい
今年9月にロサンゼルス・レイカーズと契約を結び、32歳にしてついにNBA入りを果たしたブラジル出身のマルセロ・ウェルタスが、プレシーズンの試合で見事なアシストを連発し、さっそくファンたちから大きな注目を浴びている。
まずNBAデビュー戦となった現地17日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦では、わずか12分の出場で6アシストを記録。
ノーマークシューターへのキックアウトやクロスコートパスが絶妙。片足のランニング・ジャンプショットは、どこかスティーブ・ナッシュを思い起こさせる。
続いて、現地19日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では19分プレーし、ゲームハイの8アシストをマークした。
ウェルタスは米テキサス州の高校を卒業した後、2001年にブラジルのリーグでプロデビュー。2004年にスペインリーグ(リーガACB)に移籍し、過去4年間はFCバルセロナでプレーした。2008年と2011年にはオールACBチームに選出されてる。
また、10年前からブラジル代表としても活躍しており、2005年と2009年のFIBAアメリカ選手権、2006年の南米選手権、2007年のパンアメリカン大会でそれぞれチームの金メダル獲得に貢献。06年の南米選手権では大会MVPを受賞した。
ディフェンスがやや弱点とされているが、プレーメイキングやコートビジョン、パスの精度、ピック&ロールなどポイントガードとしての能力は間違いなく一流だ。なぜもう少し早くNBAに来れなかったのか少し不思議に思える。今季はクリエイティブなプレーで楽しませてくれるに違いない。
スタッツ:「NBA」