フェニックス・サンズが10連勝、シーズン1番乗りで40勝に到達
デビン・ブッカーがラプターズのマスコットと揉めて以来、フェニックス・サンズはまだ1度も負けていない。
サンズは現地1月30日、本拠地フットプリント・センターで行われたサンアントニオ・スパーズ戦に115-110で勝利。11日のトロント・ラプターズ戦からスタートした連勝記録を10に伸ばし、今季リーグ一番乗りで40勝に到達した。
▼10連勝ハイライト
これで今季のサンズは、名将フィル・ジャクソンが唱えた優勝候補チームの条件「40 before 20」(20敗する前に40勝)をクリア。20敗どころか、10敗する前に40勝をあげており、現在勝率.816で球団史上最高の67勝に届きそうなペースを維持している。
この日のサンズは、デビン・ブッカーが28得点、ミケル・ブリッジズが26得点をマークした他、クリス・ポールが20得点/19アシスト/8リバウンドで“ポイントゴッド”的な大活躍。第3Q終了時で12点ビハインドのピンチに陥っていたが、ポール率いるセカンドユニットの奮闘により、最終ピリオド開始3分半で一気に試合をひっくり返すと、1ゴール差で迎えた第4Q残り時間1分台にブッカーが2本連続スリーを沈め、それが決勝点となった。
▼CP3のシーズンハイ19アシスト
終盤の接戦に弱いスパーズ
敗れたスパーズは、ダグ・マクダーモットが24得点、ロニー・ウォーカーが22得点、新人のジョシュ・プリモが13得点をあげて昨季ウェスト王者相手に奮闘。この日は、デジャンテ・マレーやデリック・ホワイト、ヤコブ・パートルら主力が揃って欠場していた。
今季のスパーズは、ネットレーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)でリーグ17位の+0.1点。シャーロット・ホーネッツやロサンゼルス・レイカーズよりも優秀な数字を記録しているものの、終盤に競り負けてしまうパターンがとにかく多いため成績が伸びない。NBAのデータによると、第4Q残り5分で5点差以内となった接戦での勝率が、リーグ28位の.304(7勝16敗)となっている。
1月のスケジュールを終えた時点で、スパーズはウェスト11位の19勝32敗。プレイ・イン・トーナメント出場枠の10位と2.5ゲーム差だが、その一方でリーグワースト4位のオクラホマシティ・サンダー(14勝34敗)ともわずか3.5ゲーム差。再建中のチームとしては、ここからほぼ絶望的なプレイオフ進出(プレイ・インで2勝)を狙うよりも、若手(特にプリモ)に経験を積ませつつ、ドラフト上位指名権獲得のためにもっと順位が下がってしまうのが理想だ。
今季スパーズでは、6年目のデジャンテ・マレーが19.4得点、8.4リバウンド、9.1アシスト(リーグ4位)、2.0スティール(リーグ1位)を平均と、フランチャイズエースとして大躍進。また今オフにはマレーやホワイト、パートルら主力を維持しながら、有力なFA選手を獲得するためのキャップスペース(3000万ドル以上)を確保できる状況にいる。
もし今年のドラフトでトップ4位指名に食い込めるなら、再建が一気に加速するはずだ。
ボックススコア:「NBA」