NBAオールスタードラフト2021:レブロンとカリーのタッグがついに実現
現地3月4日、NBAではオールスタードラフトが開催され、7日に行われるオールスターゲーム2021のチーム分けが決まった。
オールスタードラフトでは、それぞれのカンファレンスでファン投票1位となった2人がチームキャプテンとなり、他の選抜選手たちをスターターから順番に指名してロスターを編成。
今年のキャプテンは、レブロン・ジェイムスとケビン・デュラント。ファン投票で首位だったレブロンに全体1位指名権が与えられる。
レブロンが最初に指名したのは、2年連続MVPのヤニス・アデトクンボだった。
▼チームレブロン
▼チームデュラント
アデトクンボを選んだレブロンに対し、デュラントは最初の指名でカイリー・アービングを獲得。続いてレブロンは、すかさずステフィン・カリーを指名する。
KDが、ウォリアーズで共に2連覇を達成した元盟友ではなく、今のチームメイトのアービングを選んだことで、レブロンとカリーのスーパースタータッグがついに実現した。
その後スターターのドラフトでは、デュラントがジョエル・エンビードとカワイ・レナード、レブロンがルカ・ドンチッチとニコラ・ヨキッチをそれぞれ指名。今季MVP有力候補のジョエル・エンビードを指名。
チームデュラントは、キャプテンであるデュラント本人の欠場が決まっているため、残っていたブラッドリー・ビールとジェイソン・テイタムが4~5人目のスターターとして自動的にチームデュラントとなった。
▼スターターの指名順位
チームレブロン | チームKD |
---|---|
レブロン・ジェイムス | カイリー・アービング(2位) |
ヤニス・アデトクンボ(1位) | ジョエル・エンビード(4位) |
ステフィン・カリー(3位) | カワイ・レナード(6位) |
ルカ・ドンチッチ(5位) | ブラッドリー・ビール(8/9位) |
ニコラ・ヨキッチ(7位) | ジェイソン・テイタム(8/9位) |
続いて、リザーブの1位指名権を持つデュラントは、スターターの時と同じく、最初にチームメイトのジェイムス・ハーデンを指名。対するレブロンは、最強のクラッチプレイヤーであるデイミアン・リラードを選んだ。
▼リザーブの指名順位
チームレブロン | チームKD |
---|---|
デイミアン・リラード(2位) | ジェイムス・ハーデン(1位) |
ベン・シモンズ(4位) | デビン・ブッカー(3位) |
クリス・ポール(6位) | ザイオン・ウィリアムソン(5位) |
ジェイレン・ブラウン(8位) | ザック・ラビーン(7位) |
ポール・ジョージ(10位) | ジュリアス・ランドル(9位) |
ドマンタス・サボニス(12位) | ニコラ・ブーチェビッチ(11位) |
ルディ・ゴベア(14位) | ドノバン・ミッチェル(13位) |
レブロン&カリー
今年のオールスタードラフトの注目ポイントは、まずレブロンとカリーのタッグ結成だろう。
マイケル・ジョーダンやカリーム・アブドゥル・ジャバーと並んで、バスケットボール史上最高の選手の一人と称されるレブロンと、歴代屈指のシューターとして73勝や満票MVPなど前代未聞の偉業を達成したカリー。どちらもNBA史を語る上で絶対に外せないスーパースターの中のスーパースターだ。
レブロンとカリーは、NBAでの公式戦はもちろん、オールスターゲームやFIBAのアメリカ代表チームを含め、これまで1度もチームメイトになったことがない。そんな2人がついにタッグを組むとか、楽しみすぎる。
チームレブロン
チームレブロンが強すぎでは?
まずスターターでは、レブロン、ドンチッチ、ヨキッチらリーグ屈指のプレイメイカーに、史上最高のシューターであるカリー。そしてフィジカルモンスターのアデトクンボがいる。
リザーブには、百戦錬磨のクローザーであるCP3とリラード。さらにペイントエリア守護神のゴベアに加え、ベン・シモンズやジェイレン・ブラウン、ポール・ジョージなど超有力なウィングディフェンダーを有しており、サイズや守備面でもまったく穴がない。
例えば、レブロンのオンボールでヤニス/ヨキッチがスクリーナーになり、カリー/リラードがオフボールで縦横無尽に動き回るオフェンスとか、無敵過ぎると思う。
一方のチームデュラントも、エンビード/レナード/ハーデンのコアはバランス抜群。ただアービングやビール、ブッカー、ラビーン、ミッチェルなど、オンボールでのスコアリングに特化したガード選手が多すぎる気がする。
ジャズコンビがラスト
今年のオールスタードラフトで余りものとなったのは、ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアだった。
今季リーグ首位のジャズからスター2人が最後まで選ばれなかったことについて、TNTコメンテーターのチャールズ・バークレーは、「ジャズに対する侮辱だ」と冗談交じりに苦言。
レブロンはバークレーの主張に対し、「ジャズを侮辱するつもりはないよ」としながら、「子供の頃にゲームでジャズを使いたいと思ったか?カール・マローンやジョン・ストックトンは間違いなく偉大な選手だけど、ゲームで選ばれるタイプの選手ではなかった」と反論していた。
参考記事:「NBA」