76ersとホークスが4勝1敗で第1ラウンド突破、イースト準決勝カードが確定
4シリーズ中3シリーズで僅差の激闘が繰り広げられているウェストとは反対に、今年のイースト第1ラウンドは早々に決着だ。
NBAでは現地6月2日、イースト首位のフィラデルフィア・76ersと5位のアトランタ・ホークスが3勝1敗で迎えたファーストラウンド第5戦にそれぞれ快勝。両チームとも2021イースタンカンファレンス準決勝進出を決めた。
まずこの日の第1試合では、76ersが129-112でワシントン・ウィザーズに圧勝。大黒柱のジョエル・エンビードが負傷欠場する中、セス・カリーがプレイオフキャリアハイの32得点、トバイアス・ハリスが28得点、ベン・シモンズが19得点、10リバウンド、11アシストのトリプルダブルでチームを牽引し、シリーズを4勝1敗でクローズした。
▼シモンズはPOキャリア3度目のトリプルダブル
なお76ersの発表によると、右膝の怪我で2日前の第4戦を途中退場したエンビードは、MRI検査で軽度の半月板損傷と診断された模様。手術は必要なく、復帰についても試合当日毎に判断するとしている。
5年ぶりの1回戦突破
続いて第2試合では、ホークスが敵地マディソン・スクエア・ガーデンでニューヨーク・ニックスを103-89で撃破。2016年以来5年ぶりのカンファレンス準決勝進出を決めた。
トレイ・ヤングは36得点/9アシストをマークしてチームを再び牽引。ホークスの12点リードで迎えた第4Q残り43秒には、観客たちが躍進したニックスの1年間を称えようとスタンディングオベーションを送る中、センターロゴ周辺から超ロングスリーを放ってとどめの一撃。一瞬で歓声をブーイングに変える。
▼MSGに新たなヒール誕生
ショットを沈めたヤングは、客席に向かって深々とお辞儀。シリーズを通して罵声を飛ばしまくったMSGのファンたちにさよならの挨拶をした。
1勝4敗と予想以上にワンサイドな展開で決着したホークス対ニックスのシリーズ。第1ラウンド敗退で8年ぶりのポストシーズンを終えたニックスは、今季MIPに輝いたジュリアス・ランドルが絶不調。シリーズ5試合で平均18.0得点、FG成功率29.8%、4.6ターンオーバーと、レギュラーシーズンから大きく数字を落としている。
これで76ersとホークスは次のラウンドで対戦。今季レギュラーシーズンでは、76ersが2勝1敗で勝ち越している。シリーズのカギとなるのは、ジョエル・エンビードのコンディションだろう。
もう片方のイーストセミファイナルでは、2位のブルックリン・ネッツと3位のミルウォーキー・バックスが衝突。ネッツがスターパワーで圧倒するのか、それともバックスのチーム力が上回るのか、最高に楽しみなカードだ。
ネッツとバックスの第1戦は現地5日にブルックリンで、76ersとホークスの第1戦は現地6日にフィラデルフィアで行われる。
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