デンバー・ナゲッツがアーロン・ゴードンと4年9200万ドルの延長契約へ
デンバー・ナゲッツが現地13日、フォワードのアーロン・ゴードンと延長契約を結ぶことに合意した模様。複数の現地メディアが報じている。
チームからの正式な発表はまだだが、ESPNによると、2022-23シーズンからスタートするゴードンの契約内容は4年/9200万ドルで、最終年の2025-26がプレイヤーオプション。9200万ドルのうち8800万ドルが基本サラリーで、残りの4万ドルは特定の条件をクリアした際に発生するインセンティブだという。
リーグ屈指のダンカーとして名を馳せたゴードンは、昨季トレードデッドラインでオーランド・マジックからナゲッツへと移籍。トレード後のレギュラーシーズン25試合で10.2得点/4.7リバウンド/2.2アシスト、プレイオフ10試合で11.1得点/5.4リバウンド/2.0アシストを平均と、すぐにナゲッツの主力の一人として活躍した。
▼移籍後の最多得点は24得点
ゴードンの契約報道を受け、一部のファンの間では「契約金が高すぎる」といった驚きの声も出ている。平均年俸2300万ドルといえば、2022-23シーズンのサラリー水準で見ると、ドレイモンド・グリーン(2580万ドル)やジョン・コリンズ(2530万ドル)、マイク・コンリー(2268万ドル)、マルコム・ブログドン(2260万ドル)、ニコラ・ブーチェビッチ(2200万ドル)らと同じくらいだ。
もしサラリーキャップに余裕のあるチームがゴードンとFA(もしくはサイン&トレード)で4年9200万ドルの新規契約を結んだのであれば、それは確実に払い過ぎだと言えるだろう。ただ今回のナゲッツのように、すでにキャップを超過しているチームの延長契約/再契約としては、むしろ適正価格だと思う。
そもそもナゲッツとしては、例え相場以上の金額になろうとも他に選択肢はない状態。今後しばらくはサラリーキャップに空きがないため、もし来夏FAでゴードンを失うことになれば、その穴を埋める手段がない。
今のゴードンが年俸2300万ドルに見合う成績を残せていないのは確かかもしれない。だがその一方でサラリーを無視して考えると、チームの4番手として起用するなら贅沢すぎる選手。
ゴードンは高い身体能力とオフボールスキルを持ったフォワードで、守備面でもペリメーターからポストまで守れる。スタッツに表れないインパクトをチームに提供できる選手であり、今のナゲッツで最も万能なディフェンダー。スリーはやや弱いものの、スクリーンからのローラーやカッターとして極めて優秀で、ニコラ・ヨキッチとの相性も抜群だ。
▼守備が良い
現地メディアによると、現在ナゲッツはマイケル・ポーターJr.との延長契約を交渉中とのこと。今年のオフシーズンでは、2018年ドラフト組の同期からマブスのルカ・ドンチッチとホークスのトレイ・ヤング、OKCのシェイ・ギルジアス・アレクサンダーがそれぞれマックスサラリーでの延長契約を結んでいる。MPJがどんな延長契約を結ぶのか楽しみだ。
参考記事:「ESPN」