クリッパーズがオースティン・リバース放出でゴータット獲得
ついにこの日が来てしまったのか…。
ロサンゼルス・クリッパーズは現地26日、ワシントン・ウィザーズとの間でトレードが成立したことを発表。クリッパーズはガードのオースティン・リバースを放出し、ウィザーズからセンターのマーチン・ゴータットを獲得した。これにより、ついにリバース親子は離れ離れになってしまう。
https://twitter.com/WashWizards/status/1011786883888746496
2014-15シーズンにペリカンズからクリッパーズへとトレード移籍した当初は、「父親(ドック・リバース)のおかげで試合に出ている」などと一部で厳しい批判を受けたこともあったリバースだが、3シーズンにわたって地道にスキルを磨き、今ではスリーから守備までオールラウンドに活躍できるコンボガードへと立派に成長。2017-18シーズンには、59試合に先発出場して、キャリアベストとなる15.1得点、4.1アシスト、3P成功率37.8%を平均した。
▼12月のMEM戦でキャリアハイ38得点
クリッパーズがリバースの見返りとして獲得したゴータットは、昨季82試合で8.4得点、7.6リバウンドを平均。出場時間やスタッツでは、オーランド・マジックに在籍していた2009-10シーズン以降で最も低い数字に終わったが、フィジカルな裏方センターとしてはとても優秀で、スクリーンやロールのタイミングなどが非常に上手い。
コート上ではジョン・ウォールやブラッドリー・ビールと相性の良かったゴータットだが、昨季にはシーズン半ばで負傷離脱していたウォールとTwitterで少し険悪なムードになるなどトラブルがあり、ドラフト前からトレード放出の噂があがっていた。
今回のトレードはウィンウィンだったと言える。ウィザーズは必要としていた得点力の高い控えガードを獲得。さらにゴータット放出で来季のラグジュアリータックスを少し節約することができた。ゴータットの代わりに誰が先発センターを務めるかが問題だが(ウィザーズはすでにサラリーキャップを超過している)、もう一つ大きなトレードを考えている可能性もある。
一方のクリッパーズは、今夏に移籍の可能性が高いデアンドレ・ジョーダンの穴埋めとしてゴータットを獲得したという見方が強い。『New York Times』のMarc Stein記者によると、ジョーダンは契約最終年の来季プレイヤーオプションを行使して、それからチームにトレードを要求する(昨季のクリス・ポールと同じ状況)選択肢も検討しているという。
参考記事:「NBA」