ボバン・マリヤノヴィッチ、ルーキーシーズンFG成功105本
ほぼ無名の状態からサンアントニオ・スパーズでNBAデビューを果たし、今季リーグでセンセーションを巻き起こした(少なくともSASファンの間では)セルビア出身のセンター、ボバン・マリヤノヴィッチ。試合の大事な時間帯に活躍する機会は少なかったが、たとえワンサードゲームのガベージタイムでも、マリヤノヴィッチがチェックインすれば、本拠地AT&Tセンターは熱狂に包まれる。フィールドゴールを決めれば、敵地でも歓声が上がったほどだ。
221cmの長身と柔らかいシュートタッチを持つマリヤノヴィッチは、ルーキーシーズンの今季に54試合出場し(スタメン4試合)、60%の確率で32本のダンクを含む合計105本のフィールドゴールに成功。1試合平均10分未満の限られたプレータイムで5.5得点、3.6リバウンドを記録し、先発で37分出場したレギュラーシーズン最終日のマブス戦では、自己ベストの22得点/12リバウンドを獲得する大活躍をみせた。
▼ボバン、ルーキーシーズンFG105本
▼ボバン、2015-16ショットチャート
マリヤノヴィッチは今夏に制限付きのFAとなる。他のチームからそれなりのオファーがあると予想されるが、スパーズがそのオファーにマッチするつもりかどうかは今のところ不明。ティム・ダンカンやマヌ・ジノビリの去就によっても、オフシーズン人事のシナリオは大きく変わってくるだろう。
マリヤノヴィッチ本人は、来季もスパーズのユニフォームを着たいと考えているようだ。
「それが僕の願いだね。ここ(サンアントニオ)には親切な人たち、素晴らしい人たちがいる」
– ボバン・マリヤノヴィッチ
▼スリーの練習に励むボバン
サンダーとのシリーズ第6戦に敗れ、プレーオフ敗退が決まった日の夜、意気消沈のスパーズが地元サンアントニオの空港に到着すると、そこには500人を超えるファンたちの姿があった。平日の深夜にもかかわらず、わざわざ出迎えてくれたアツいファンたちに向け、マリヤノヴィッチは手でハートサインを作り、感謝を伝えた。
Video:「YouTube」