セルティックス、1位シードとして史上2チーム目のプレーオフ開幕2連敗
今季は9年ぶりにイースタンカンファレンス1位シードでのプレーオフ進出を果たしたボストン・セルティックスだが、ポストシーズン開幕から数日にして、はやくも窮地に追い込まれている。
セルティックスは現地18日、TDガーデンで行われたシカゴ・ブルズとのシリーズ第2戦に111-97で敗れ、本拠地で2連敗。1位シードのチームが第1ラウンド最初のホームゲーム2試合を続けて落としたのは、チャールズ・バークレー率いる1993年のフェニックス・サンズ以来24年ぶりで、NBA史上2チーム目となる(サンズの場合はその後3連勝してセミファイナルに進出)。
▼ブルズはビッグ3が55得点、24アシスト
この日の試合は、ブルズが第1戦と同様にリバウンドでセルティックスを圧倒。特にロビン・ロペスはこぼれ球をことごとく掴み取っていたような印象で、5オフェンスリバウンドを獲得してチームのセカンドチャンスに貢献している。
またスコアリングでは、ジミー・バトラーが22得点を記録した他、第1戦ではやや精彩を欠いていたドウェイン・ウェイドやニコラ・ミロティッチらも活躍し、ウェイドが22得点、ロペスが18得点、ポール・ジップサーが16得点、ミロティッチが13得点をマーク。さらにラジョン・ロンドも、セルティックス時代のようなプレーオフバージョン・ロンドへと攻守でステップアップし、古巣相手に11得点、14アシスト、5スティールの好パフォーマンスを見せた。今のブルズはグループとしてちゃんと機能しており、不安定だったレギュラーシーズン中盤とはまるで別物だ。
敗れたセルティックスは、アイザイア・トーマスが20得点をあげたものの、その一方で6本のフリースローに失敗し、5ターンオーバーを出すなどやや不調気味。チーム全体でシューティングのリズムが悪く、スリー成功率30.3%、フリースロー成功率57.9%に終わっている。
まだまだ挽回のチャンスは残されているとはいえ、これでセルティックスはかなり厳しい状況に立たされることとなった。プレーオフの歴史で、0勝2敗からシリーズ逆転勝利に成功したチームは、昨季のブレイザーズ(第1ラウンド)とキャブス(ファイナル)を含め、わずか18チームしかいない。
ボックススコア:「NBA」