エース負傷退場のバックス、OTでヒートを破りスウィープ回避
NBAでは現地6日、ミルウォーキー・バックスとマイアミ・ヒートがイースト準決勝の第4戦を対決。オーバータイムに及ぶ死闘の末、バックスが118-115でシリーズ初勝利をあげ(1勝3敗)、スウィープ敗退をギリギリのところで回避した。
0勝3敗の崖っぷち状態でシリーズ第4戦に臨んだこの日のバックは、試合序盤に最悪のアクシデントに見舞われる。
第2Q序盤、バックスエースのヤニス・アデトクンボが、レイアップを狙いに行った際にディフェンダーとの接触で足首を激しく捻挫。
アデトクンボはしばらくしてから立ち上がり、2本のフリースローを打ったが(ここでFTを打たないと、その後試合に戻れなくなる)、すぐにロッカールームへと下がり、そのまま負傷退場となった。
負けたらシーズン終わりの試合前半で、絶対的エースが離脱。そんな絶望的な状況でステップアップしたのは、バックスの第2のオールスターであるクリス・ミドルトンだ。
今年のプレイオフではパフォーマンスが安定していなかったミドルトンだが、ヒートとの第4戦では47分の出場で36得点、8リバウンド、8アシストの大活躍。今季のミドルトンが40分以上プレイしたのは、レギュラーシーズンを含め、この日の試合が2度目となる。
第4Qは6本すべてのショットに失敗して無得点と失速したが、延長戦の5分間では9得点をあげて、バックスのシーズンを救った。
▼36得点はミドルトンのPOキャリアハイ
バックスはミドルトンの他、ブルック・ロペスとエリック・ブレッドソーがそれぞれ14得点をマーク。アデトクンボは第2Q序盤までのわずか11分の出場ながら、FG10本中8本成功から19得点をマークしている。
この日の試合では、バブルに入ってから初めて“本来のバックスらしい”チームパフォーマンス(特に守備)が見られた印象。何とかスウィープを開始したものの、1勝3敗と圧倒的に不利な状況は変わらず、アデトクンボが次の第5戦に出場できるかどうかも今のところ不明だ。
一方で、今季ポストシーズン初の黒星を喫したヒートは、バム・アデバヨが26得点、12リバウンド、8アシストと、あと一歩でトリプルダブルの大奮闘。
試合後、ヒートリーダーのジミー・バトラーは、「(アデトクンボが負傷離脱した時点で)僕たちは少し気を抜いてしまったのかもしれない」と敗因についてコメントしている。
ボックススコア:「NBA」