バックスがトレイ・ヤングを封じ込め第2戦に圧勝、シリーズイーブンに
ミルウォーキー・バックスが現地25日、本拠地ファイサーブ・フォーラムで行われたアトランタ・ホークスとのイースタンカンファレンスファイナル第2戦に125-91で圧勝。シリーズを1勝1敗のイーブンに持ち込んだ。
この日のバックスは、試合開始から1度もホークスにリードを与えることなく完全勝利。第1Qだけで12本中7本のスリーを成功させて主導権を握ると、第2Q中盤から20-0のランで一気に点差を30点に拡大。後半に入ってからも手を緩めることなく、第3Qを26-18でアウトスコアしてリードを40点とし、早々と決着をつけた。
バックス守備
第1戦では、トレイ・ヤングにやりたい放題やられて(48得点/11アシスト)惜敗を喫したバックス。第2戦ではキッチリと守備にアジャストメントを加え、ヤングを封じ込めることに成功している。
第2戦も守備スキーム自体は基本的に同じ。ホークスのピック&ロールに対して、オンボールディフェンダー(ホリデー)にスクリーンをファイトオーバーさせつつ、ビッグマン(ロペス)を深く守らせるドロップ・カバレッジ。ただ第1戦との大きな違いは、ロペスがドロップする位置をフロースローラインもしくはそれより高く上げていたところだ。
▼第1戦でのドロップはペイントエリア深く
▼第2戦ではロペスの位置を上げた
▼第2戦
さらに第2戦でのバックスは、ヤングのフローターやロブパスをできる限り抑えるため、積極的にヘルプを使ってホークスのピック&ロールに対応。
▼見事なチームディフェンス
上のプレイでは、まずヤングのドライブに対してミドルトンが一瞬間に入ることで、ヤングとロペスのギャップをカバーしてフローター封じ。同時にクリント・カペラのロールに対して、ヤニスがウィークサイドからヘルプに入りってアリウープをの選択肢を潰している。
この日の試合では、特にドリュー・ホリデーのオンボールディフェンスが素晴らしく、ハーフコートからヤングにボールプレッシャーをかけてターンオーバーを出させ、そのまま速攻でイージーな得点を決める場面が何度もあった。
第2戦でのヤングは、アジャストを仕掛けたバックス守備に大苦戦し、28分の出場で15得点、3アシスト、9ターンオーバーに終わっている。
快勝したバックスは、ヤニス・アデトクンボが25得点/9リバウンド、ホリデーが22得点/7アシストで活躍。アデトクンボは第1Q序盤にスピンムーブとダブルクラッチでディフェンダー2人をかわして点を決める超人プレイを披露した。
今後ヤングがバックスディフェンスに対してどんな攻め方を仕掛けるのかに注目。バックスとホークスのシリーズ第3戦は、現地27日にアトランタで行われる。
ボックススコア:「NBA」