カーメロがニックスの現状について 「ファンは瀕死の状態で、チームも瀕死の状態」
過去17試合中16試合に敗れ、現在6連敗中。どん底に達したと見せかけて、そこからさらなる転落を続ける今季のニックスだが、クリスマスの日にホームスタジアムで惨敗を喫するというのは相当こたえたようだ。
25日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたウィザーズ戦で、ニックスは後半から1度も点差を一桁台に詰めることなく102-91で敗北。試合のところどころでは、地元ファンたちがチームにブーイングを浴びせる場面さえ見られた。
チームリーダーのカーメロ・アンソニーは試合後、苛立ちを募らせるニックスファンたちの気持ちが理解できると同情の念を語っている。
「ファンたちがどんな気持ちなのか共感できる。ファンは瀕死の状態で、チームも瀕死の状態だ。俺たちは試合に出ているが、機能できていない。5勝26敗に陥るなんて、みんな予想していなかったし、俺自身も予想していなかった。だからファンたちを気の毒だと思うのと同時に、こんな苦境に立たされているチームメイトたちのことも気の毒だと思う。誰かがチームや俺に同情してくれるなんて期待していない。ただファンたちの気持ちは理解できるんだ」
– カーメロ・アンソニー
フラストレーションを溜めているのはカーメロやファンたちだけではない。クリスマスゲームでは、クインシー・エイシーが絶好調だったジョン・ウォールと揉み合いになった際に殴りかかるような素振りを見せ、フレグラントファウル(タイプ2)をコールされた。エイシーはそのまま退場となった他、1試合の出場停止処分が課される。
ニックスがフランチャイズ史上最悪のシーズンを送る一方で、カーメロは1試合平均37分の出場で24得点、FG成功率46%と上々の成績を残している。だが1人のスーパースターがどれだけ安定したパフォーマンスをみせようとも、まったくどうにもならない。現在ニックスは、勝率で何とかリーグ最下位を免れているものの、ゲーム差ではシクサーズに、あのシクサーズに0.5ゲーム差を付けられている。
Image by Keith Allison/Flickr
参考記事:「SB Nation」