トリスタン・トンプソンとキャブス、メディアデーになっても契約合意に至らず
オフシーズンを通して契約交渉を行ってきたクリーブランド・キャバリアーズと制限付きFAのトリスタン・トンプソンだが、両者が希望している契約内容にはギャップがあり、トレーニングキャンプが目前に迫った現地28日になっても合意に至っていない。これによりトンプソンは、シーズン最初のチームイベントであるメディアデーを欠席することとなった。
ESPNの報道によると、キャブスは年間1600万ドルの長期契約(5年8000万ドル)、もしくは1年690万ドルのクオリファイングオファーで手を打ちたいと考えている様子。
「我々にとってトリスタン・トンプソンはとても大切で、チームの将来の一部になってもらいたいと考えている。我々の行動やオファーがそれを示しているはずだ。同様に我々は、トリスタンがキャバリアーズを、そしてチームメイトたちと共に戦うことを愛していると強く信じている。これまでに彼がとってきた行動のすべてがそれを証明している。どんな形にせよ、トリスタンと一緒に未来に向かって前進することを楽しみにしている」
– デイビッド・グリフィン(キャブスGM)
一方でトンプソン側は、年間1750万ドル以上の大型契約を望んでいるとのこと。先週にも、3年5300万ドルのマックス契約を提案したそうだが、キャブスはそれを却下した。
なお、来季の年棒が1750万ドルを上回っている選手は、リーグ全体で17人のみ。その内、デアンドレ・ジョーダンを除く16選手にオールスター出場の経験がある。
昨季プレーオフでは、ケビン・ラブの代わりにスタメンとして大活躍したトンプソンだが、マックス契約に値する選手かと言われれば微妙なところ。だが、キャブスにとっては絶対にキープしたい選手であり、同じエージェントを持つレブロン・ジェイムスもトンプソンの再契約を強く望んでいる。
「ダブルTはチームの大きなピースだ。ポストシーズンには、どれだけ重要な存在なのかを世界中に証明した。彼の再契約については楽観的に構えている。チームや球団、トリスタン、そして僕自身も含め、関係者全員が彼の長期契約を望んでいるよ」
– レブロン・ジェイムス
Bleacher Reportによると、トンプソンはマックス契約を譲るつもりはないとのこと。もし希望が通らなかった場合は、今季をクォリファイングオファーでプレーして、来年オフにトロント・ラプターズもしくは他のチームと大型契約を結ぶ考えを示しているという。
とりあえず両者は、クオリファイング・オファーの期限となる現地10月1日までに何らかの決断を下さなければならない。
Image by EDrost88/Flickr
参考記事:「ESPN」