キャブス、トレードでカイル・コーバー獲得へ
クリーブランド・キャバリアーズが、新年早々から人事で大きな動きを見せた。
The VerticalのShams Charania記者によると、現地5日、キャブスとアトランタ・ホークスがトレードで合意。キャブスはマイク・ダンリービーjr.と2019年ドラフト1巡目指名権を放出する代わりに、ホークスからカイル・コーバーを獲得する。トレードは現地6日に正式に成立すると見られている。
コーバーは、ホークスに在籍した4シーズン半で3P成功率45.2%を記録。リーグ屈指のシャープシューターとして、2014-15ホークスのシーズン60勝、並びにカンファレンスファイナル進出に大貢献した。
▼2014-15コーバーは3P成功率49.2%
今年で36歳になるコーバーは、2015年以降でややシュートの精度が下がっているが、それでも今季はスリー40.9%と優秀な数字をマーク。NBA.comのデータによると、2013年からの4シーズンで、コーバーはタイトにマークされた状態でのスリー成功率が39.1%なのに対して、ノーマーク時は47.9%を記録している。
レブロン・ジェイムスのいるキャブスでは、オープンショットを打つ機会がこれまでよりも確実に増えるはずなので、成功率が2年前のレベルにまで再び上昇してもおかしくない。またキャブスにとっても、ディフェンダーの注意を常に外に引きつけるコーバーがフロアにいれば、レブロンやアービングがレーンで仕事をしやすくなる。
現地5日に行われたホークス対ペリカンズ戦の試合後、コーバーはロッカールームでのインタビューで、移籍について「複雑な心境」としながらも「素晴らしいチャンスだ」とコメントした。
「アトランタとはいろいろな面で強い繋がりがある。友人やその他の人たちとの結びつき。ここは僕が最高のバスケットボールキャリアを送った場所であり、僕の子供たちが生まれた場所でもある。なので、それらの繋がりから離れるのはすごく辛い。もちろんクリーブランドへの移籍は、僕にとって素晴らしいチャンスだ。そのことについてはワクワクしている。ただ、ここには僕にとって忘れられないとても大切な絆がある」
「バスケットボールの観点から言えば、僕にとって(キャブスは)素晴らしいフィットだ。それは間違いない」
– カイル・コーバー
なおThe Verticalによれば、ホークスは今夏にFAとなる見込みのポール・ミルサップのトレードも積極的に検討しているという。
これでキャブスは、優秀なシューターをまた一人獲得し、ロスターの強化に成功した。ここからラプターズやセルティックスといったイーストのライバルチームたちがどのような動きに出るのか注目だ。
Image by Keith Allison
ソース:「The Vertical」