ヘイワード復帰のセルティックスが第3戦勝利、シリーズ1勝2敗へ
NBAでは現地19日、ボストン・セルティックスがマイアミ・ヒートとのイースタンカンファレンスファイナル第3戦に117-106で勝利。シリーズを1勝2敗とした。
第1戦と2戦では、ヒートの2-3ゾーンディフェンスに苦戦していたセルティックスだが、この日の第3戦では序盤から積極的にインサイドを攻めてゾーンを攻略。ペイントエリア得点60-36でヒートを大きく上回り、試合の主導権を握った。
セルティックスは第1Qを31-22で競り勝って先手を取ると、その後も1度もリードを失うことなくヒートの反撃を退け、第4Q残り7分には点差を20点に拡大。
そこで少し気を抜いたのか、ヒートに24-9のランを許してしまい、残り1分で5点差まで詰め寄られたが、最後はマーカス・スマートが8本連続でフリースローを沈めて何とか逃げ切った。
▼ブラウンがチームハイ26得点
シリーズ初勝利をあげたセルティックスは、ジェイレン・ブラウンが25得点、5アシスト、3スティールでチームを牽引。
他にはジェイソン・テイタムが25得点/14リバウンド/8アシスト、ケンバ・ウォーカーが21得点、スマートが20得点/6アシストと、スターター4人が20点超えの好パフォーマンスを見せている。スマートはゴラン・ドラギッチに対する守備も素晴らしかった。
0勝2敗となった第2戦後には、ブラウンとスマートがロッカールームで激しい口論になったと報じられたことで、チームケミストリーの崩壊を不安視する声もあったが、この日の2人のパフォーマンスを見る限り、喧嘩して本音をぶつけ合うことがプラスに働いた様子。
試合後、ブラウンは「僕たちは家族のようなもの。お互いのために戦っている」とコメントしている。
ヘイワード復帰
この日のセルティックスは、1カ月前に足首捻挫で戦線離脱したゴードン・ヘイワードが復帰。ベンチから30分の出場で6得点と、スコアリングでは精彩を欠いていたが、4アシストと3スティールを獲得するなど、持ち前のオールラウンドぶりを発揮して勝利に大貢献している。
▼見事なプレイメイクでゾーンを突破
ヘイワードは試合後、自身のコンディションについて「100%には程遠いけどやるしかない。カンファレンスファイナルだ。やれる限りのことをやろうと思う」とコメント。
セルティックスエースのテイタムは、「彼(ヘイワード)がフロアにいるだけで、チームが遥かに良くなる。さらにダイナミックかつ万能なチームになる」とベテランフォワードの復帰を大歓迎した。
今季ポストシーズン2敗目を喫したヒートは、バム・アデバヨがゲームハイ27得点、16リバウンドで大暴れ。他には、新人のタイラー・ヒーローが22得点で奮闘したが、ドラギッチとジミー・バトラーのリーダー2人はあまり存在感を残せなかった。
セルティックスとヒートの第4戦は、2日のブレイクを経て現地22日に行われる。
ボックススコア:「NBA」