ドノバン・ミッチェルが71得点でキャブス新記録樹立、コービー以降でNBA最多
リーグ6年目ガードのドノバン・ミッチェルが、2023年一発目の試合でNBA史にその名を刻んだ。
現地1月2日、クリーブランド・キャバリアーズとシカゴ・ブルズがユナイテッド・センターで対戦。ドノバン・ミッチェルが71得点/10アシストという記録的なパフォーマンスを披露し、ガーランドやモーブリーら主力数名不在だったキャブスを延長戦での勝利に導いた。
前半にFG10本中6本成功の16得点と、まずまずの立ち上がりだったこの日のミッチェルは、ハーフタイムをまたいでから一気にゾーン状態に突入。第3~4Qの2ピリオドだけで42得点をあげてキャブスのカムバックを牽引し、レギュレーションの最後には意図的なフリースローミスからプットバックをねじ込むミラクルプレイで試合をOTに持ち込む。
さらにミッチェルはオーバータイムでも大躍動。4本のショットと2本のフリースローをパーフェクトに決めて、OT5分間で13得点を獲得した。
史上6人目
71得点はミッチェルのキャリアハイであると同時に、今季リーグ最多得点記録(2位はドンチッチの60得点)。さらにレブロン・ジェームズとカイリー・アービングが保持(57得点)していたキャブスの球団得点記録を大幅に塗り替えることとなった。
またNBAの1試合で71得点に到達したのは、ウィルト・チェンバレン(100得点、78得点、73得点×2、72得点)、コービー・ブライアント(81得点)、デイビッド・トンプソン(73得点)、エルジン・ベイラー(71得点)、デイビッド・ロビンソン(71得点)に次いで、ミッチェルが史上6人目。
さらに70得点/10アシストでのダブルダブルは歴代初の快挙となる。
そもそも70点ゲーム自体が10年に1度あるかないかレベルの大快挙。今世紀に入ってからは、ミッチェルの他にコービーとデビン・ブッカーの2選手しか達成していない。とても興味深いのは、コービー、ブッカー、ミッチェルの3人は、いずれもドラフト13位指名のガード選手というところだ。
なおミッチェルが自身のTwitterで明かしたところによると。試合の翌朝にNBAから抜き打ちの薬物検査を受けさせられたらしい。
今季のミッチェルは、自己最多の29.3得点(リーグ8位)を平均しながらキャブスをイースト4位の24勝14敗に牽引中。移籍1年目からMVPの有力候補に数えられるべき活躍ぶりだ。
ボックススコア:「NBA」