米カレッジバスケの超名門デューク大とケンタッキー大はNBAのMVPをまだ輩出していない
デューク大学とケンタッキー大学と言えば、NCAAバスケットボールで名門校中の名門校だ。
NCAAトーナメントの通算優勝回数では、ケンタッキー・ワイルドキャッツが史上2位の8回、デューク・ブルーデビルズが4位タイの5回。どちらもこれまでに数多くのスターたちを輩出している。ただ、両校出身の選手がNBAのMVPに選出されたことはまだ1度もない。
▼ケンタッキー/デューク出身の代表選手
ケンタッキー大: アンソニー・デイビス、デマーカス・カズンズ、ジョン・ウォール、ジャマール・マッシュバーン、ラジョン・ロンド、カール・アンソニー・タウンズ、デビン・ブッカー、アントワン・ウォーカー
デューク大:グラント・ヒル、カイリー・アービング、ザイオン・ウィリアムソン、ジェイソン・テイタム、ブランドン・イングラム、エルトン・ブランド、JJ・レディック
上記のリストの中で、MVP投票でトップ5に入った経験があるのは、アンソニー・デイビスとグラント・ヒルだけだ。
2020年代に期待
今後10年間で、ケンタッキー/デューク出身選手から初のMVP受賞者が誕生する可能性は十分にあるはず。その筆頭は何と言ってもアンソニー・デイビスだろう。
今年の3月で27歳になったデイビスは、バスケットボール選手としての全盛期に突入したばかりで、実力はすでに証明済み。後はベストプレイヤーとしてチームを上位の成績に導けるかどうか。来季あたりが絶好のチャンスだと思う。
また若手世代では、ザイオン・ウィリアムソンやジェイソン・テイタム、カール・アンソニー・タウンズ、デビン・ブッカーらが有望。4人とも25歳未満ながらすでにオールスター級の選手であり、それぞれのチームでエース的役割を担っている。特にデューク出身のウィリアムソンとテイタムはポテンシャルが極めて高く、2020年代のNBAを代表するスーパースターになる素質を持っている。
なおNBAのMVPを輩出したカレッジは合計で24校。複数のMVP受賞者を出したのは、UCLA(カリーム・アブドゥル・ジャバー、ビル・ウォルトン、ラッセル・ウェストブルック)、LSU(ボブ・ペティット、シャキール・オニール)、ノースカロライナ大(マイケル・ジョーダン、ボブ・マカドゥー)の3校のみだ。
また、大学に行かずに高校からプロ入りした選手では、モーゼス・マローン、コービー・ブライアント、ケビン・ガーネット、ダーク・ノビツキー、レブロン・ジェイムス、ヤニス・アデトクンボの6人がMVPを受賞している。