ヤニス・アデトクンボが2年連続MVP、史上3人目の二冠達成
NBAは現地18日、2019-20シーズンのMVPを発表。ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが2年連続での受賞を果たした。
101人のNBAメディア関係者によるMVP投票の結果、アデトクンボが1位票86票の962ポイントを獲得して圧勝。2位は1位票16票のレブロン・ジェイムス、3位はジェイムス・ハーデンだった。
▼合計ポイント
- ヤニス・アデトクンボ(バックス)- 962
- レブロン・ジェイムス(レイカーズ)-753
- ジェイムス・ハーデン(ロケッツ)- 367
- ルカ・ドンチッチ(マブス)- 200
- カワイ・レナード(クリッパーズ)- 168
- アンソニー・デイビス(レイカーズ)- 82
- クリス・ポール(サンダー)- 26
- デイミアン・リラード(ブレイザーズ)- 23
- ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)- 18
- パスカル・シアカム(ラプターズ)- 17
- ジミー・バトラー(ヒート)- 9
- ジェイソン・テイタム(セルティックス)- 1
デイミアン・リラードの順位が思ったよりも低かった。やはりチームの成績がネックになったか。
歴代12人目の連続受賞
今季のアデトクンボは、63試合の出場で29.5得点(リーグ5位)、13.6リバウンド(リーグ2位)、5.6アシストを平均し、バックスをリーグ1位の成績に牽引。
11月にキャリア2度目の50点ゲームをマークした他、63試合中52試合でダブルダブルを達成(リーグ最多)するなど、昨季以上に支配的なパフォーマンスでレギュラーシーズンを席巻した。
今季ヤニスは平均出場時間わずか30.4分で、これだけのスタッツを記録した。NBAによると、平均30.4分はMVP受賞者のプレイタイムとして歴代で最小 だという。
なお2年連続でのMVP受賞は、2015年~16年のステフィン・カリー以来初。NBA史上で、アデトクンボが12人目となる。
アデトクンボの他にバック・トゥ・バックMVPを成し遂げた選手は:
- ビル・ラッセル
- ウィルト・チェンバレン
- カリーム・アブドゥル・ジャバー
- モーゼス・マローン
- ラリー・バード
- マジック・ジョンソン
- マイケル・ジョーダン
- ティム・ダンカン
- スティーブ・ナッシュ
- レブロン・ジェイムス
- ステフィン・カリー
とバスケットボール殿堂入り確実なレジェンド中のレジェンドしかいない。
史上3人目の二冠
なお2019-20シーズンのアデトクンボは、最優秀守備選手(DPOY)にも選出。
同じシーズンにMVPとDPOYの二冠を達成するのは、1988年のマイケル・ジョーダンと1994年のアキーム・オラジュワンに次いで、アデトクンボがNBA史上3人目だ。
レブロン・ジェイムスやコービー・ブライアント、ティム・ダンカンでも届かなかった大快挙を成し遂げたアデトクンボだが、バブルでのプレイオフではマイアミ・ヒートとのイースト準決勝第4戦で足首を痛めて負傷離脱。トップシードのバックスが1勝4敗で第2ラウンド敗退という、不完全燃焼な結果に終わった。
「チャンピオンシップを勝ち取るまで、僕をMVPと呼ばないでくれ」、アデトクンボは同日のインタビューでそうコメント。来季はさらに成長した姿を見せてくれるだろう。
参考記事:「NBA」