【ハイライト】ヤニス・アデトクンボがハーフコートから1ドリブルでダンク
現地29日に行われたミルウォーキー・バックス対フィラデルフィア・76ersのイースト優勝候補対決では、昨季ファイナルMVPのヤニス・アデトクンボが超人プレイ連発の支配的なパフォーマンスでバックスを勝利に導いた。
最も印象的だったプレイの一つは、第3Q終了間際に決めたダンク。アデトクンボはピリオド残り5.7秒でベースラインからボールを受け取ると、コート真ん中でトラップを仕掛けようとする守備をかわし、ハーフコートラインからわずかドリブル1回でリムまでたどり着いてワンハンドダンクを叩き込む。
アデトクンボのサイズと身体能力があってこそ可能なスーパープレイだ。
さらにバックスの2点リードで迎えた第4Qの終盤には、勝利の決め手となる値千金のブロックショット。残り3秒でオフェンスリバウンドから同点を狙ったジョエル・エンビードのプットバックを絶妙なタイミングのブロックで阻止する。
オンコートではアデトクンボに対してゴールテンディングのバイオレーションがコールされたが、映像判定の結果、ブロックの正当性が認められて76ersの同点ショットは取り消し。バックスは残り時間1.6秒でセンターサークルでのジャンプボールに持ち込み、2点リードのまま逃げ切った。
この日のアデトクンボは38分の出場で40得点、14リバウンド、6アシストをマーク。バックスは47勝28敗でイースト2位に浮上している。
敗れた76ers(46勝29敗)は、ジェームズ・ハーデンが32得点、エンビードが29得点、トバイアス・ハリスが22得点で奮闘した。
イーストの首位争い
今季イーストの上位シード争いは超激戦。シーズン残り2週間を切ったところで、カンファレンス首位のヒートと4位のボストン・セルティックスとの差はわずか2ゲームだ。
- ヒート:49勝28敗
- バックス:47勝28敗(1.0ゲーム)
- 76ers:46勝29敗(2.0ゲーム)
- セルティックス:47勝30敗(2.0ゲーム)
現時点ではヒートがかなり有利。シーズン直接対決ではバックス/76ersと2勝2敗のイーブン、セルティクスには1勝2敗で負け越しているが、すでにディビジョン優勝が確定していることに加え、カンファレンス勝率でも他の3チームに一歩リードしている。
▼イースト上位4チームのタイブレーク
- セルティックス>ヒート、76ers=ヒート、バックス=ヒート
- セルティックス=76ers、バックス>76ers
- セルティックス>バックス(2勝1敗であと1試合)
なお今季に限っては、どのイーストトップチームも1~2位を極力避けたいところかもしれない。ケビン・デュラント率いるブルックリン・ネッツと第1ラウンドで衝突する可能性があるためだ。
ボックススコア:「NBA」