ヤニス復帰のバックス、残り5分の13点ビハインドからセルティックスに逆転勝利
NBAでは現地25日、ミルウォーキー・バックスとボストン・セルティックスがファイサーブ・フォーラムでクリスマスゲーム2021を対戦。バックスが前半の19点差をひっくり返して117-113でセルティックスを破った。
この日の試合では、安全衛生プロトコルから6試合ぶりに復帰したヤニス・アデトクンボが36得点、12リバウンド、5アシストで大活躍。特に終盤での暴れっぷりが凄まじく、13点ビハインドで迎えた第4Q残り5分20秒からダンクやレイアップを連続で決め、ほぼ単独でゲームを流れを大きく変える。
アデトクンボのテイクオーバーにより、残り時間1分30秒で111-111の同点。セルティックスはフリースロー2本を沈めて再びリードを奪うが、対するバックスはドリュー・ホリデーのスティールから残り30秒にウェズリー・マシューズがスリーを決め、この日初の逆転に成功。
その後、クリス・ミドルトンのフリースローでリードを3点に広げると、最後はアデトクンボが昨季ファイナル第4戦でのファインプレイを彷彿させる値千金のブロックでダンクを阻止し、勝利を呼び寄せた。
バックス(22勝13敗)はアデトクンボの他、クリス・ミドルトンとドリュー・ホリデーがそれぞれ17得点をマーク。アデトクンボと同じく安全衛生プロトコルから戻ってきたボビー・ポーティスがベンチから16得点、10リバウンドのダブルダブルで勝利に貢献している。
また同日には、昨季プレイオフで足首靭帯を負傷したダンテ・ディヴィンチェンゾが7カ月ぶりに戦線復帰。怪我やコロナで満身創痍の状態が続いていた今季バックスだが、シーズン中盤に臨むにあたりフルに近い戦力を取り戻すことができた。
これでバックスのローテーションから離脱中の選手は、腰の手術から回復中のブルック・ロペスのみ。ホリデーは試合後、ようやく人員不足が解消されたチームの現状について「不思議な気分だ。最近までは人が少なすぎてウォームアップのレイアップラインを作ることすら一苦労だったが、今は逆に人が多すぎるように感じる」とコメントしている。
今季のアデトクンボは27試合の出場でリーグ3位の27.4得点、リーグ6位の11.4リバウンド、5.8アシストを平均中。ここからバックスがウォリアーズやネッツに追いつくことができれば、アデトクンボが再びMVPとDPOYの二冠を達成する可能性も十分にありそう。
一方で、8選手が安全衛生プロトコルにより欠場したセルティックス(16勝17敗)は、ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンがそれぞれ25得点、マーカス・スマートが19得点/7アシスト、ペイトン・プリチャードが16得点で奮闘。
前半を62-47で上回り、試合の大部分で主導権を握っていたが、終盤の勝負所でアイソレーションばかりの単調なオフェンスを繰り返して得点が失速し、バックスに逆転のチャンスを与えてしまった。
ボックススコア:「NBA」