ウォリアーズがホームでキャブスにリベンジ
現地16日にオラクルアリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズのレギュラーシーズン第2戦目は、ウォリアーズが終始ゲームを支配し、126-91で勝利。35点差のブローアウトという形で、逆転負けを喫したクリスマスゲームの雪辱を果たした。
この日のウォリアーズは、好守備からトランジションでクイックにスコアするというパターンで開始直後からキャブスを圧倒。第1~2Qで34ファーストブレイク得点、26アシストを記録する怒涛のオフェンスを展開し、ハーフタイムまでに78-49の29点リードを奪取して、完全に主導権を握る。
▼カリーのハーフタイムブザービーター
一方のキャブスは、序盤からディフェンスへの戻りが遅かったり、スイッチやヘルプのローテーションが上手くいかなかったりと、守備面で苦戦。特に前半はカイリー・アービングのミスが目立った印象だ。そして点差が開けば開くほど、オフェンスの流れも悪くなっていく。
第2Q中盤には、ドレイモンド・グリーンがレブロン・ジェイムスへのハードファウルでフレイグラント1をコールされるが、それでも試合の流れが変わることはなかった。
▼ザザもアクロバットショットを決めるほど完全に流れはGSWに
後半に入ると、ややウォリアーズのオフェンスが失速するも、キャブスはなかなか大量得点差を埋められず、第3Q終了時点で24点差。ウォリアーズは第4Qも20点以上のリードを保ったまま勝負を決めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
CLE | 22 | 27 | 22 | 20 | 99 |
GSW | 37 | 41 | 17 | 31 | 126 |
ウォリアーズは、クレイ・トンプソンがゲームハイの26得点、ケビン・デュラントが21得点、6アシスト、カリーが20得点、11アシスト、4スティールを記録。ドレイモンド・グリーンが11得点、13リバウンド、11アシスト、5ブロックのトリプルダブル、アンドレ・イグダーラが14得点、ショーン・リビングストンが13得点と、主力が揃って好パフォーマンスを見せた。
他にも、ザザ・パチュリアが3オフェンスリバウンドを含む13リバウンドで大貢献。体を動かしてハードにプレーしながら、ボックスアウトなども抜かりなくこなし、キャブスのビッグに満足な仕事をさせなかった。なお、この日のウォリアーズは、最大の武器であるグリーンセンターのデス・ラインアップを1度も起用していない。
▼グリーンは今季3回目のTD
また最近のウォリアーズは、サブスティテューションのパターンを変えてきた。シーズン序盤は、デュラントを第1Q中盤~終盤でベンチに下げ、第2Q開始からセカンドユニットをリードさせるというローテーションだったが、最近はなるべくカリーとデュラントにフロアをシェアさせるようにして、第2Q序盤はグリーンとトンプソンにリードさせるという形が多くなっている印象だ。
一方で、年が明けてから4勝4敗とややペースが落ちているキャブスは、レブロン・ジェイムスが20得点、アービングが17得点、イマン・シャンパートが15得点をマーク。ケビン・ラブは腰の不調で後半を出場しておらず、3得点に終わった。ESPNによると、この日のレブロンは+/-でキャリアワースト2位となるマイナス32を記録している(ワーストは昨季のウォリアーズ戦)。
デュラント加入の影響はやはり大きい。スコアリングはもちろんだが、それ以上にレブロンを1対1でガードでき、アービングやラブにもスイッチできる守備力の高さは、ウォリアーズにとって計り知れないほど大きなプラスだ。
さらに今季のデュラントは、ヘルプディフェンダーやリムプロテクターとしても大活躍しており、キャブス戦でも、ミスマッチからレブロンに抜かれたパチュリアを見事にカバーしてリムを死守。
移籍後はスコアリング以外の面にも注力できるようになり、オールサウンドさに一層の磨きがかかっている。
ボックススコア:「NBA」