サンズとジェイ・クラウダーの決別は不可避か?「人は必要とされる場所で働くべき」
フェニックス・サンズがまた内部で揉めている。
ここ2年でウェストの優勝候補チームに台頭したサンズは、昨季2021-22レギュラーシーズンに球団史上最高成績の64勝18敗を記録する大成功を収めるも、プレイオフではマブスとのカンファレンス準決勝に考え得る限り最悪な形で敗北。今オフにはデアンドレ・エイトンの去就騒動に始まり、9月半ばにはオーナーの一大スキャンダル発覚による球団売却騒動と、悶着が絶えなかった。
そして今回、フォワードのジェイ・クラウダーが移籍を要求するという新たなトラブルが勃発。すでにサンズは、クラウダーのトレーニングキャンプ欠席を全面的に認めているらしい。
そもそもの始まりは、クラウダーが8月上旬に自身のTwitterに投稿した意味深なメッセージ。「変化は必然的なものであり、成長は自由意志によるもの!変化の時が来たんだ…!僕は成長を続けたい」とつぶやいていた。
これだけだとクラウダーの言う“変化”が何を意味するのか曖昧で、当初はそれほど大きく取り上げられていなかったが、その約8週間後の9月26日、複数の現地メディアがサンズとクラウダーの決別について報道。
またクラウダー自身も同じタイミングでツイッターを更新し、サンズへのお別れメッセージともとれるツイートをシェアした。
「自分を欲しがってくれる場所、必要としてくれる場所で仕事を探すべき。この2年間で学べたことに感謝している。でも今後は新たな挑戦に臨みつつ、努力を続けたいと思う!僕に見切りを付けた人たちに一言…、ありがとう!「99」番はすぐに戻ってくるから!」
– ジェイ・クラウダー
クラウダーはサンズでプレイした2シーズン/127試合で9.7得点、5.0リバウンドを平均。先発フォワードとして、2021年プレイオフでのファイナル進出や昨季の球団記録樹立(64勝)に大貢献した。
クラウダーはプレイオフチームならだれもが欲しがるタイプのベテラン3&D。クラウダーの去就は、今季NBAの優勝争いを左右する一因となるかもしれない。
クラウダーがトレードを要求した理由は明かされていないが、現地メディアの報道によると、来季からベンチに降格で活躍の機会が減ってしまうことを懸念したのではとのことだ。
参考記事:「NBA」