MIPのジュリアス・ランドルがニックスと4年1億1700万ドルで延長契約
ニューヨーク・ニックスが現地8月27日、オールスターのジュリアス・ランドルと延長契約を結んだことを正式に発表した。
契約の詳細は公表されていないが、ESPNによると契約内容は4年/1億1700万ドル。2022-23シーズンから施行され、最終年の2025-26シーズンはプレイヤーオプションだという。
昨季のランドルは、71試合の出場で自己ベストの24.1得点、10.2リバウンド、6.0アシストを平均と、スタープレイヤーとして大ブレイク。ニックスを2013年以来8年ぶりのプレイオフへと導き、2021年のMIPとオールNBAセカンドチーに選出された。
NBAによると、1シーズンに24得点/10リバウンド/6アシスト以上を記録した選手は、ランドルがリーグ史上で6人目の選手となる(ラリー・バード、ウィルト・チェンバレン、ニコラ・ヨキッチ、オスカー・ロバートソン、ラッセル・ウェストブルック)。
▼2020-21ハイライト
ランドルの今後5年間のサラリーは、現契約最終年の来季を含めて総額約1億4000万ドル。平均年俸が3000万ドル以下だ。もしランドルがこれからも昨季レベルのパフォーマンスを維持できるなら、ニックスにとってかなりお得な契約内容となる。
なおランドルが来年のオフシーズンまでニックスとの契約を先延ばししていれば、最大で2億ドルを超える契約(5年のマックス)を結ぶことも可能だった。ランドルは今回の延長契約について、次のように話した。
「仮に今サラリーを犠牲にしたとしても、長い目で見れば、この決断が報われると信じている。レオン(球団社長)やスコット(GM)、ウェス(副社長)、シボドーHCをはじめ、僕はニックスのフロントオフィスを信頼している」
– ジュリアス・ランドル
ランドルが今後もオールスターレベルの活躍を維持できるかどうかは、シューティングの出来栄えがカギとなる。
キャリア最初の6シーズンでは3P成功率29.5%と、どちらかと言えばシュートが苦手な選手だったランドルだが、昨季は平均試投数5.5本というそれなりのボリュームからリーグ平均を大きく上回る41.1%を記録。さらにミッドレンジやロングツーもそれぞれ成功率40%超えと、とにかくプルアップからのジャンプショットが絶好調だった。
ただプレイオフでは、ホークスからの徹底マークに加え、キャリア初のポストシーズンという重圧も影響してか、5試合で平均18.0得点、スリー成功率33%、FG成功率29.8%と大苦戦。2021-22シーズンは、昨季のシューティングを取り戻せるかどうかに注目したい。
▼ドリブル・プルアップの練習に励む今オフのランドル
ニックスのオフシーズン
今オフのニックスはランドルとの延長契約の他にも、デリック・ローズやアレック・バークス、タジ・ギブソン、ナーレンズ・ノエルと再契約を結び、東京五輪でフランスを銀メダルに導いたエバン・フォーニエと4年/7800万ドルでFA契約。さらにOKCとのバイアウトで無制限FAとなっていた元オールスターPGのケンバ・ウォーカーを、2年/1790万ドルという格安で獲得することに成功した。
2021-22ニックスのデプスチャートは:
- PG:ケンバ・ウォーカー、デリック・ローズ、イマニュエル・クイックリー
- SG:RJ・バレット、アレック・バークス、クエンティン・グライムス(新人)、マイルズ・マクブライド(新人)
- SF:エバン・フォーニエ、ドウェイン・ベーコン
- PF:ジュリアス・ランドル、ケビン・ノックス、オビ・トッピン
- C:ミッチェル・ロビンソン、タジ・ギブソン、ナーレンズ・ノエル
エルフリッド・ペイトンとレジー・ブロックを手放す代わりに、ケンバ・ウォーカーとエバン・フォーニエを獲得することでガード陣のオフェンス力補強に成功。昨季の弱点だったフロアスペーシングを改善できたはずだ。
参考記事:「NBA」