ケリー・ウーブレイJr.が2年2600万ドルでシャーロット・ホーネッツと契約合意
現地8月5日、昨季ウォリアーズに在籍していたFAフォワードのケリー・ウーブレイJr.が、シャーロット・ホーネッツとの契約に合意。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によると、ウーブレイの新契約期間は2年で、サラリーが総額2600万ドルを超える見込みだという。
2020-21シーズンのウーブレイは、55試合の出場で15.4得点、6.0リバウンドを平均。開幕10試合ではスリー成功数51本中7本(13%)とシューティングが壊滅的だったが、シーズン中盤から持ち直し、2月には月間スリー成功率42%を記録。だがシーズン終盤は手首の怪我に苦しみ、プレイ・イン・トーナメントを含むシーズン最後の2~3週間を欠場することとなった。
▼2月のマブス戦ではキャリアハイ40得点!
正直、ウーブレイJr.がウォリアーズとの再契約を選ばなかったのは少し意外だった。
プレイオフ進出を逃したウォリアーズだが、来季からはオールスターのクレイ・トンプソンが戦線復帰する予定。トンプソンのコンディションにもよるが、うまくいけばウェストの上位シードを十分に狙えるだろう。そんなチームでウーブレイJr.はシックスマン、もしくはスモールラインアップのフォワードとして重要な役割を担えたはずだ。
またウォリアーズにとっても、バード権利を使ってのウーブレイJr.との再契約は、来季ロスターに有力選手を残す数少ない手段の一つだった。
ウォリアーズはすでにタックスラインを超過している状態。よって今夏フリーエージェンシーでロスター補強に使用できるのは、ミニMLE(タックスチーム用のミッドレベル例外条項)とベテランミニマムのみ。しかも有力なベテラン勢の多くがレイカーズに流れてしまい、ウォリアーズがFA解禁から5日間で獲得できたのは、ネマニャ・ビエリツァとオット・ポーターの2選手のみとなっている。
ホーネッツのオフシーズン
今夏のホーネッツはウーブレイJr.の他にも、ガードのイシュ・スミスと契約合意。さらにドラフト当日のトレードで、ピストンズからメイソン・プラムリーを獲得。FA初日には、デボンテ・グラハムをサイン&トレードで放出し、ペリカンズからロッタリー保護付きのドラフト1巡目指名権を獲得している。
来季ホーネッツのデプスチャートは:
- PG:ラメロ・ボール、イシュ・スミス
- SG:テリー・ロジアー、ジェームズ・ブックナイト(ルーキー)
- SF:ゴードン・ヘイワード、ケリー・ウーブレイJr.、ジェイレン・ミックダニエルズ
- PF:PJ・ワシントン、マイルズ・ブリッジズ
- C:メイソン・プラムリー、カイ・ジョーンズ(ルーキー)
ホーネッツはウーブレイJr.との契約で、残っていた来季キャップスペースをほぼすべて消費。ウーブレイJr.がベンチスタートの役割を受け入れることができるなら、面白いチームになりそうだ。
参考記事:「NBA」