ケビン・ラブがキャブスと4年の延長契約
ケビン・ラブはひとまずクリーブランド残留だ。
クリーブランド・キャバリアーズは現地24日、オールスターフォワードのラブと延長契約を結んだことを発表。ラブは同日に改築中のクイッケン・ローンズ・アリーナを訪れ、作業員やチームスタッフ、メディアメンバーを含む大勢の関係者が見守る中で契約書にサインした。
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ESPNによると、延長契約の内容は4年/1億2000万ドルで、プレイヤーオプションやトレード拒否権は含まれていないとのこと。もともとラブは2年の契約が残っていたが、来季を今の契約でプレイした後、2年目のオプションが破棄となり、2019-20シーズンから新たな契約が始まる。
「最初にクリーブランドに来た時から長く在籍するつもりだった。僕は勝つためにここにきた。僕たちはそれを反映するカルチャーを築いてきた。すごくワクワクしている。これ以上に嬉しいことはない。僕にとっても、チームにとっても大きなコミットメントだ。ダン・ギルバート(オーナー)やコービー・アルトマン(GM)、そして球団の関係者全員に感謝したい。僕はクリーブランドでのプレイを楽しんでいるし、今のチームと将来について期待に胸をふくらませている」
– ケビン・ラブ
2014年にウルブズからトレード移籍したラブは、キャブスでの4シーズンで17.1得点、10.0リバウンドのダブルダブルを平均。ヒート時代のクリス・ボッシュと同じく、ビッグ3の一人として力不足などと批判の対象となることもあったが、外のシュートとリバウンドに強いストレッチビッグとして与えられた役割をちゃんとこなし、キャブスの4年連続ファイナル進出、さらに2016年の球団初優勝に大貢献した。
▼2016年にはピリオド34得点でキャブス新記録樹立
▼元フランチャイズスターのレブロンからも祝福のメッセージ
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今夏にレブロン・ジェイムスを失い、イーストにおけるキャブスの天下は終了した。ラブ放出も含めリセットボタンを押す選択肢もあったが、9月で30歳になるラブとの契約を4年も延長(しかも完全保証)したということは、キャブスにタンキングといった完全な再建に入るつもりはなく、来季以降も全力でプレイオフを狙いに行くという意思表示だろう。
ただラブ引き留めの決断をしたことで、2019年のドラフト1巡目指名権がアトランタ・ホークスに渡る可能性が高くなった(カイル・コーバーのトレードで放出。上位10位保護付き)。将来のコアメンバーとなれるような若手選手の獲得に飢えているキャブスとしては痛いところだが、レブロンやカイリー・アービングとは反対にチームに忠誠を誓ったラブを、ファンたちは歓迎するはずだ。
その一方で、これまで幾度となくトレードの噂があがっていたラブなので、ブレイク・グリフィンと同じ運命を辿るような気もする。グリフィンは、昨夏にクリッパーズと5年のマックス契約を結んだばかりだったが、2018年のトレードデッドライン直前にデトロイト・ピストンズへとトレード放出された。ラブは来年の1月末にトレード可能となる。
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参考記事:「NBA」