ケビン・ラブが左肩負傷、オリニクのプレーを批判
現地26日に行われたクリーブランド・キャバリアーズ対ボストン・セルティックス第4戦の第1Qに、ケビン・ラブが左肩を負傷し途中退場した。
ラブはルーズボールを追いかけようとした際、ケリー・オリニクに左腕を掴まれて関節技を食らい、肩を脱臼した模様。そのままロッカールームに駆け込み、その後フロアには戻らなかった。
現在のところ怪我の詳細はわかっておらず、クリーブランドに戻ってから追加検査を受ける予定だとされている。
もちろんオリニクが狙ってラブを痛めつけようとしたわけではないだろう。ビッグマンがリバウンドの際に相手の腕をロックするのも珍しいことではなく、ラブの脱臼は不幸な事故だが、それでも不必要なプレーだったことに変わりはない。
ラブはオリニクのファウルについて「アンプロフェッショナルなプレー」と強く批判した。
「あれはプロらしくないプレーだったと思う。オリニクはわざとやった(腕を引っ張った)に違いない。あれはどう考えてもバスケットボールのプレーではないよ。リーグがこの件を調査して、迅速で公正な判断を下すことを願っている」
– ケビン・ラブ
ラブの負傷後も、キャブスとセルティックスの第4戦は大荒れのフィジカルバトルとなる。まず第2Q終盤には、ケンドリック・パーキンスがジェイ・クロウダーに対してイリーガルスクリーンを仕掛けたことが原因で、ちょっとした小競り合いに発展。パーキンスにはフレイグラントファウル1がコールされた。
さらに後半開始直後には、J.R.・スミスがゴール下のポジション争いでクロウダーの顔面に裏拳。スミスはフレイグラントファウル2で即退場処分、クロウダーは足を負傷しロッカーに下がることとなった。
スミスは試合後、クロウダーへのフレイグラントについて「故意ではなかった」と釈明。どちらにせよ最低でも1試合の出場停止処分が下る可能性が非常に高い。
ちなみにスミスは、ちょうど2年前の同日に行われたニックス対セルティックスのプレーオフ第3戦でも、ジェイソン・テリーへのひじ打ちで退場している。スミスは変わらない。
試合は、前半に大量得点差を奪ったキャブスが、セルティックスの追撃を逃げ切り、101対93で勝利。シリーズを4-0で勝ち抜き、第2ラウンド進出を決めた。キャブスは、レブロン・ジェイムスがゲームハイの28得点、カイリー・アービングが24得点、11リバウンドを記録している。
一方のセルティックスは、アイザイア・トーマスが21得点と9アシストをマーク。第4Qのラスト1分には、レブロンのインバウンズパスをコートの外から邪魔してポゼッションを奪い返すというおちゃめなプレーを見せてくれた。
第1ラウンドをスイープで勝ち上がったキャブスだが、ラブの怪我やスミスへの追加処分など、第2ラウンドに向けて大きな不安が残る結果となってしまった。最悪の場合、この2人抜きでシカゴ・ブルズとのシリーズを戦うことになるかもしれない。
参考記事:「SI」