サクラメント・キングスがレイカーズ以外の全球団にバレンタインDM送る
2020年のNBAオールスターウィークエンド開催日となった現地2月14日、サクラメント・キングスが公式Twitterアカウントでライバルチームたちに愛をささやいていた。
「バレンタインデーにカードを送る人ってまだいるのかな?その代わりに私たちは、NBAフレンドたちのDMにお邪魔しました」
キングスが今年のバレンタインデーにやったネタは、NBAの各球団にDM(ダイレクトメッセージ)を送信し、そのスクショをツイートするというもの。しかも定型文の退屈なメッセージではなく、それぞれのチームにちなんだ言葉遊び(ダジャレ)などを含めたオリジナルメッセージを送っている。
例えば、シャーロット・ホーネッツには「Bee mine?」と送信。ホーネッツなので、「be mine」(私のものになって)のbeをbee(蜂)に文字っている。
▼かわいい
.@hornets pic.twitter.com/BnPPuAbRyV
— Sacramento Kings (@SacramentoKings) February 14, 2020
ニューオリンズ・ペリカンズには、「Be Mine. Mine. Mine. Mine」とDM。恐らく映画『ファインディング・ニモ』のネタ(「マイン!マイン!」うるさい鳥)だと思う。
.@PelicansNBA pic.twitter.com/Sv0OOjd5Xy
— Sacramento Kings (@SacramentoKings) February 14, 2020
他にも、ポートランド・トレイルブレイザーズに「『バラの町』(City of Roses)に対する私の愛はとても根深い」と送ったり、インディアナ・ペイサーズに向けて「君はPACERテスト(20mシャトルラン)かな?だって君のことを思うと胸が苦しくなるんだ」と送ったりと、ちょっと痛いイケメンぶりを発揮。
ボストン・セルティックスに対しては、切実な願望を送りつけていた(軽くあしらわれていた):
.@celtics pic.twitter.com/OFgXXbPdRU
— Sacramento Kings (@SacramentoKings) February 14, 2020
「君くらいチャンピオンシップを勝てたなら幸運だね。真剣な話、いくつか譲ってくれないかな?」
※バレンタインDMのスレッド
レイカーズへの憎しみ
そんな中、キングスがバレンタインDMを送らなかったチームが1つだけある。ロサンゼルス・レイカーズだ。
キングスは昨年のバレンタインデーでも、レイカーズだけを悪い意味で特別待遇。他のチームにハート付きのメッセージカードを送る中、レイカーズには割れたハートを送りつけていた。
▼去年のレイカーズへの@ツイート
キングスがレイカーズだけを激しく敵視するのは、2002年プレイオフのウェスタンカンファレンス・ファイナルが原因だ。
2002年ウェスト決勝は、第4戦と第5戦がゲームウイニングショットで決着するなど、NBA史上で最も白熱したシリーズの一つとされているが、その一方で八百長が疑われたいわくつきのシリーズでもある。
特にキングスの3勝2敗で迎えたステイプルズ・センターでの第6戦は、レイカーズに第4Qだけで27本のフリースローが与えられたことなどで物議を醸した。
▼残り11秒でのノーコールも物議
このシリーズからすでに18年となるが、キングスのレイカーズに対する憎しみは半分ネタ化しながら現在まで継承されている。当時のことをここまで引っ張るのは、キングスが13年連続でプレイオフ進出を逃しているのも大きな理由の一つだろう。
キングスがレイカーズの呪縛から逃れるには優勝するしかなさそうだが、それは何十年後になることか…。
なおキングスはソーシャルメディアチームを含め、マーケティングやエンタメ部門が非常に優秀だと思う。試合前のイントロなどでも、頻繁にネタを提供してくれる。
キングスのフロントオフィスがSNS担当と同じくらい優秀だったなら…。極端な話をすれば、2018年ドラフトでルカ・ドンチッチを指名するだけで良かったんだ…。
Via @SacramentoKings