ウォリアーズのクレイ・トンプソン、ブッカーとの言い合いでプロ人生初の退場へ
ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンは、2011年のNBAデビューからレギュラーシーズン651試合、プレイオフ145試合を通して1度も退場処分をくらったことがなかった。そんなトンプソンにも、ついにキャリア初の時が訪れた。
現地25日に行われたフェニックス・サンズ戦の第3Q中盤、ヒートアップしてもみ合いになりそうだったトンプソンとデビン・ブッカーの2人に対して、審判がダブルテクニカルをコール。それでもトンプソンは威嚇的な振る舞いを続けたため、すぐに2つ目のテクニカルファウルが与えられ退場となった。
トンプソンが試合中にこれほど冷静さを失うのは本当に珍しい。この日のトンプソンはFG8本中1本成功と絶不調。シュートが入らなさ過ぎて苛立っていた部分はあったのだろうが、相手がブッカーだったというのも大きな一因になったと思う。
ブッカーは、かつてケビン・デュラントが「闘犬のような選手」と、その闘争心の高さを絶賛したほど。新人の頃からどんな大物が相手でも物怖じせずにぶつかり、平気でトラッシュトークを仕掛けていたという。
なおブッカーが試合後の記者会見で話したところによると、トンプソンは口論の際に「俺らはリングを4つ持ってる」と何度も繰り返していたとのこと。またトンプソンとのいざこざについては、「彼のことは大好きだが、だからといって勝負をやめるわけにはいかない」とコメントしている。
「クレイ・トンプソンのことは大好きだ。ずっと前から好きだった。僕はドラフトの時にも『クレイ・トンプソンのようになりたい』と言っていたよ。でもだからと言って、彼と競い合わなくなったり、トラッシュトークを仕掛け合わなくなるわけじゃない。楽しんでやってるよ。僕は彼の競争心を尊敬しているんだ」
同日のサンズ対ウォリアーズの一戦は大いに荒れた。トンプソンとブッカーの他にも、ドレイモンド・グリーンやクリス・ポール、デアンドレ・エイトンを含め、両チーム合計で7つのテクニカルファウルがコールされた。
試合は第3Q中盤まで1桁点差の接戦だったが、トンプソンの退場からサンズが11連続得点をあげて一気に主導権を掌握。最終的に134-105の大差で昨季王者を撃破した。
▼ブッカーは3試合連続で30得点超え
ボックススコア:「NBA」