LACのスターデュオがついに公式戦デビュー、セルティックスとのOT戦に勝利
NBAでは現地20日、東西の首位候補であるロサンゼルス・クリッパーズとボストン・セルティックスがステイプルズ・センターで対戦。オーバータイムに及ぶ死闘の末、クリッパーズが107-104でセルティックスを破った。
この日の試合では、カワイ・レナードとポール・ジョージのスーパースターデュオが初めて揃って出場した。
2人とも序盤からターンオーバーなどのミスが多く、シューティングの面で見ても(合計でFG38本中15本成功)本調子とは言えなかったが、それでもジョージが25得点、レナードが17得点を獲得。圧倒的な存在感で相手チームの注意を引き付けてチームメイトのオープンショットを生み出しつつ、さらに2人ともディフェンスでも良い仕事をして勝利に貢献した。
▼レナードは第4Q終盤のクラッチタイムに強烈なポスタライズダンク。何事もなかったかのようにすまし顔で守備に戻る姿がとてもレナードらしい
この日のMVPは、41分の出場で14得点、キャリアハイ16リバウンド、7アシストを記録したパトリック・ビバリーだろう。
第4Q残り2分20秒で7点ビハインドのピンチに陥ったクリッパーズは、そこからビバリーのコーナースリーとモントレス・ハレルのレイアップで5連続得点をあげると、残り時間31秒にはルー・ウィリアムズのスリーで逆転。
さらにウィリアムズが2本のフリースローを沈めて3点差とし、このままクリッパーズが逃げ切るかと思われたが、対するセルティックスは残り13秒にジェイソン・テイタムがジョージの上から同点のプルアップスリーを決め、試合を延長戦に持ち込む。
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オーバータイムでのクリッパーズは、ビバリーが2本のコーナースリーを沈めて主導権を掌握。セルティックスはテイタムが6得点をあげて食い下がり、ファイナルポゼッションで第2OTに持ち込むチャンスを手にするが、同点のブザービーターを狙ったケンバ・ウォーカーのスリーはレナードによってブロックされ、そこで決着となった。
▼終盤の攻防
クリッパーズ(10勝5敗)はルー・ウィリアムズがチーム最多の27得点をマーク。
攻守で大活躍したパトリック・ビバリーは試合後、レナードとジョージの初共演について、「僕がピック&ロールでスクリーンをセットした後のこと。あまりにもオープンになったので、何をしていいのか分からなくなった。彼らが守備の注意を引き付ける力は凄まじいよ」とスーパースター2人が同時にフロアにいるインパクトの大きさを語っている。
一方で敗れたセルティックスは、テイタムがゲーム最多の30得点で奮闘。マーカス・スマートはスリー11本中1本成功とシューティングで精彩を欠いていたが、試合を通して素晴らしいディフェンスを見せ、オーバータイムの終盤には体を張った超ファインプレイを披露した。
終盤はまるでプレイオフのような緊張感があったこの日の対戦。個人的に、11月1日のレイカーズ対マブス戦と並んで、“ゲーム・オブ・ザ・イヤー”と呼ぶにふさわしい好試合だったと思う。
ボックススコア:「NBA」