レイカーズが6年ぶりにオラクルアリーナで白星
ロサンゼルス・レイカーズが現地25日、オラクルアリーナで行われた2018クリスマスゲームで王者ゴールデンステイト・ウォリアーズに127-101で圧勝。ウォリアーズにとっては、スティーブ・カーHC就任後の4シーズン半で3番目に大きな点差でのホーム敗北だ。
レイカーズがオラクルアリーナで白星をあげるのは、2012年12月以来6年ぶりとなる。
ロンド&ズバッチ!!
この日のレイカーズは前半を65-50で上回り、完全に試合の主導権を握るも、第3Q序盤にレブロン・ジェイムスが股関節を負傷して途中退場するという最悪のアクシデントが発生。レブロンがフロアを去ると同時にウォリアーズの猛反撃が始まり、16点あったリードがわずか5分で2点差にまで削られる。
そのままウォリアーズがペースを奪うかと思われたが、レイカーズはラジョン・ロンドがリーダーシップを発揮してチームを牽引。絶対的エースであるレブロン不在の中、ロンドを先頭に圧巻のチームバスケを展開してリードを20点以上に広げ、第4Q中盤にスティーブ・カーHCに白旗を挙げさせた。
オラクルアリーナでの連敗を11で終わらせたレイカーズは、ロンドが15得点、10アシストをあげた他、若手センターのイビチャ・ズバッチがFG10本中9本の成功から18得点、11リバウンドのダブルダブルで勝利に大貢献。
これまではずっとベンチウォーマーだったズバッチだが、ジャベール・マギーの戦線離脱で先発に昇格したここ3試合では17.7得点、8.7リバウンドを平均して存在感を示している。
ウォルトンの守備采配
この日の試合では、ロンドやズバッチの活躍と並び、レイカーズの守備スキームがとても印象的だった。
ウォリアーズを知り尽くしているルーク・ウォルトンHCが仕掛けた戦略は、「シュートが苦手な選手が外にいる時は無視」。特にドレイモンド・グリーンを3Pラインの外側に完全放置して、ペイントエリアの守備とシューターへのチェックに専念していた。
3Pラインの外にいるグリーンを離して守るスキームは、バックスやジャズをはじめ多くのチームがすでに採用しているが、ここまで徹底的にやるケースは稀。ウォリアーズが2015年ウェストファイナルでのトニー・アレンに、さらに2018年ウェストセミファイナルでのロンドに対して行った戦略と同じレベルだ。
グリーンは完全にこの術中にはまったのか、オフェンス面で本来の良さをまったく発揮できず、25分の出場で4得点、5アシスト、4ターンオーバーに終わり、6ファウルで退場。完全にノーマークの状態でもショットを見送る場面が何度もあった。
なおレブロンの怪我については、MRI検査の結果次第だが、複数のメディアの報道によれば「軽傷」とのこと。サイボーグとしか思えないタフさを誇るレブロンのことなので、仮に年内に復帰しても驚かないが、レイカーズは成績の面でそれなりに余裕があるので、じっくりと休んでほしいとも思う。
カリーとクリスマスゲーム
敗れたウォリアーズは、アンドレ・イグダーラが23得点、FG成功率75%で奮闘。ケビン・デュラントは21得点/7アシスト/7リバウンドとオールラウンドな数字を残したものの、フィールドゴールが13本中5本と精彩を欠き、さらにステフィン・カリーもFG17本中5本成功の15得点と不調だった。
クリスマスゲームでのカリーは特に調子が悪い。キャリア10シーズンで12月25日に合計7回プレイしているが、20得点以上の試合はゼロとなっている。
▼メリークリスマス
ボックススコア:「NBA」