レブロンのキャブス帰還による地元経済効果は年間500億円 米経済誌
レブロン・ジェイムスのキャバリアーズ復帰は、イースタンカンファレンスのパワーバランスを大きく変化させるだけにとどまらない。アメリカの経済・金融情報機関「ブルームバーグ」は、レブロンの古巣帰還がクリーブランド及び周辺地域に年間5億ドル(約500億円)規模の経済効果をもたらすだろうとみている。
最も大きいのは、チケットセールス関連の利益だ。オハイオ州カヤホガ郡役所の算出によると、キャブスはホームゲームからの収入(チケット・駐車場代、球場内のグッズ・飲食販売など)だけで、年間約2億6800万ドルの収益増が見込めるという。
過去のキャブスをみてみると、2002年(レブロンデビュー前)の観客動員数が1試合平均1万2000人だったのに対し、絶頂期の2010年には2万500人にまで増加。その後、レブロンのヒート移籍によりチケット販売率は低下していたが、来季は再び全試合完売することが予想される。
同じくチケットの値段も跳ね上がるだろう。チケット情報サイト「TiqIQ」によると、2009-10シーズンのキャブスの平均チケット価格は約195ドル。それがその翌シーズンには51ドルまで一気に下落し、昨季は68.17ドルだった。しかしレブロン復帰の影響で、すでに来季のシーズンチケットは完売しており、通常チケットの価格が高騰するとみて間違いない。
観客動員数の増加に伴い、スタジアム周辺地域の飲食店やホテルなどサービス業の収益アップにも大きな期待がかかる。タイム誌によれば、レブロンがヒートに移籍した翌年、クリーブランドのローカルビジネスは年間約4800万ドルの収入減を受けたという。
今年1月、米経済誌「フォーブス(Forbes)」はキャバリアーズの資産価値を5億1500万ドルと評価したが、ある金融専門家はレブロンの復帰によりキャブスが10億ドル超えのフランチャイズになるだろうと予想している。
Thumbnail by Craig Hatfield/Flickr
参考記事:「Bloomberg」