レブロンが痛恨のレイアップミス、ネッツがレイカーズから大金星
今季最大のライバルチームであるミルウォーキー・バックスとロサンゼルス・クリッパーズを立て続けに撃破し、勢いに乗っていたロサンゼルス・レイカーズだが、現地10日のブルックリン・ネッツでは勝負所での“らしくない”ミスにより勝利を逃すこととなった。
後半に入ってからずっと一桁点差を争う大接戦となったこの日の試合は、レイカーズが第4Q中盤の9点ビハインドから巻き返し、残り時間43秒にアンソニー・デイビスのスリーで120-120の同点。続くポゼッションでは、スペンサー・ディンウィディーがアイソレーションからミドルレンジジャンパーをねじ込み、ネッツが再びリードを奪取する。
▼ディンウィディーのクラッチショット
ここで最後のタイムアウトをコールしたレイカーズは、レブロン・ジェイムスにボールを託して同点を狙いに行く。
レブロンはショットクロックをたっぷり使ってミスマッチを引きずり出し、トップ・オブ・ザ・キーから1on1でリムを攻撃。マークマンのキャリス・ラバートをパワープレイで吹き飛ばし、ゴール下で完全にノーマーク状態となるが、左手でのイージーレイアップに失敗してしまう。
その後レイカーズはボールを奪い返して、再び同点もしくは逆転のチャンスを獲得。最後のポゼッションでは、レブロンがペネトレーションでディフェンスをペイントエリアに引きつけて、ノーマークのアンソニー・デイビスに完璧なキックアウトパスを放つも、終了のブザーと同時に放たれたデイビスのスリーはリムに弾かれた。
ステイプルズ・センターでウェスト首位チームから大金星をあげたネッツは、ディンウィディーが23得点、ラバートが22得点をマーク。敗れたレイカーズは、レブロンが29得点/12リバウンド/9アシスト、デイビスが26得点を記録している。
今季MVPレース
1週間ほど前、ミルウォーキーの日刊紙「Milwaukee Journal Sentinel」は、MVP投票権を持つメディアメンバー100人中35人に対して匿名のアンケートを行った。今季MVP候補のトップ3は誰か?その結果、35人中33人がヤニス・アデトクンボを選んだという。
そこからレイカーズはバックスとクリッパーズに勝利。対するバックスは3連敗中だ(アデトクンボはその内の2試合を膝の負傷で欠場)。ここ数日間で意見を変えた投票者もゼロではないだろう。だからこそこの日の試合結果は、今季MVPレースに大きく影響することになるかもしれない。
もしレブロンがレイアップを決めて、試合を延長戦に持ち込んでいたら。OTの末に勝利していれば、リーグ首位バックスとレイカーズとの差は2ゲームになっていた。
▼今季レブロンとヤニスのスタッツ比較
レブロン | ヤニス | |
---|---|---|
得点 | 25.7得点 | 29.6得点 |
アシスト | 10.6アシスト | 5.8アシスト |
リバウンド | 7.9リバウンド | 13.7リバウンド |
TS% | 58.2% | 60.3% |
試合数 | 60試合 | 57試合 |
成績 | 49勝14敗 | 53勝12敗 |
現時点で今季MVPレースは、完全にヤニスとレブロンの一騎打ちだ。
基本スタッツを見ると、アシストとスティール以外はアデトクンボがリード。またディフェンスでも、アデトクンボは「オール・ディフェンシブ・チーム」レベルの活躍を維持している。
レブロンがここから巻き返すには、レイカーズのシーズン成績がバックスを上回ることが必須だと思う。
ボックススコア:「NBA」